AppleInsiderスタッフ
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月曜日に発表された最新データによると、ホリデーシーズンの四半期に記録的な1,620万台のiPhoneを販売したAppleは、市場シェア16.1%を獲得した。Appleの前年比成長率は86.2%で、ライバルのNokiaやResearch in Motionを上回ったものの、Android搭載端末メーカーのSamsungとHTC(それぞれ前年比438.9%と258.3%の成長)には大きく及ばなかった。
「Androidは飛躍的な成長を続け、スマートフォン市場を牽引しています」と、IDCのモバイルフォン技術・トレンドチームのシニアリサーチアナリスト、ラモン・リャマス氏は述べています。「Androidは複数のベンダーのスマートフォン戦略の基盤となり、急速に市場リーダーであるSymbianへの挑戦者として台頭しています。」
「Symbianは市場リーダーであるNokiaの支援を受けているが、AndroidにはHTC、LG Electronics、Motorola、Samsungなど複数のベンダーがあり、自社のデバイスにAndroidを導入する企業の数は増え続けている。」
IDCは、Appleが前四半期に世界スマートフォン市場でさらにシェアを伸ばし、出荷台数の増加はアジア太平洋地域と日本からもたらされたと指摘した。また、Fortune 100企業のうち88社が現在、社内でiPhoneを導入していることからも、Appleがエンタープライズ市場で大きな成功を収めていることが注目される。
アップルは依然としてスマートフォン市場全体でノキアに次ぐ第2位の座を維持している。ノキアは出荷台数2,830万台で市場シェア28%を占めている。しかし、アップルは前年比わずか36.1%の成長にとどまった首位のノキアに追いつきつつある。
iPhoneの好調は、市場シェア14.5%、出荷台数1,460万台で3位につけているリサーチ・イン・モーション(RIM)とのリードをAppleが拡大するのにも貢献している。Appleは昨年秋、四半期売上高で初めてRIMを上回った。
2010年の暦年では、AppleはRIMに12ヶ月を通して後れを取り、3位に終わった。しかし、年末に記録的な四半期決算を締めくくる好調な業績により、カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、BlackBerryメーカーであるRIMに大きく差をつけた。
IDCは、端末メーカーが新製品にさらなる機能を追加するため、スマートフォン市場は2011年まで驚異的な成長を続けると予測しています。レポートでは、AppleがRFID近距離無線通信技術を活用し、iPhoneを小売取引用の電子ウォレットにすることを検討しているという最近の噂が取り上げられています。
「近年、スマートフォン市場の成長にはハイエンド市場が重要な役割を果たしてきました」とリャマス氏は述べた。「IDCは、ベンダーがマスマーケットへの浸透を図るため、ミッドレンジおよびローエンドのスマートフォンをより低価格で提供するようになると予想しています。同様に、ハイエンドデバイスもより低価格で提供されるようになるでしょう。これにより、競争が激化し、ユーザーの選択肢が広がるでしょう。」