ビデオ:ジョン・オリバーの『ラスト・ウィーク・トゥナイト』、暗号化論争でアップル側に立つ

ビデオ:ジョン・オリバーの『ラスト・ウィーク・トゥナイト』、暗号化論争でアップル側に立つ

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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『ラスト・ウィーク・トゥナイト』の最新エピソードで、司会者のジョン・オリバーは、暗号化をめぐるAppleとFBIの間の進行中の戦いを要約し、最終的にこの問題に関するAppleの立場を支持した。

オリバー氏はまず、暗号化の本質と、FBIが要求しているiOSのパスコード制限ツールのようなバックドアを米国政府機関が求める理由について説明した。鍵となるのは、強力な暗号化によってインターネットが「暗転」し、たとえ正当な令状が発行されたとしても、一部の通信が法執行機関や諜報機関の手が届かない状態になっているという考え方だ。

このコメディアンは、1990年代に提案された「クリッパーチップ」に言及するなど、様々な方法で政府の立場を弱めようとした。この技術は理論的には、政府機関が必要に応じてコンピューターのデータにアクセスし、それ以外は安全な状態を保つことを可能にするものだったが、マット・ブレイズというハッカーが、この技術を無効にする方法を実演した。

オリバー氏はまた、暗号化されたメッセージングアプリが現在多数存在し、その多くが米国管轄外の開発者によるものであること、またアップルのプラットフォームは常にハッカーの攻撃にさらされており、セキュリティが意図的に弱められれば状況が悪化する可能性があると指摘した。

同氏はまた、FBIの訴訟の法的根拠を批判し、この訴訟が米国だけでなく、ロシアや中国など、政府が反対意見を封じるために個人データに定期的に介入している海外でも前例となる可能性があると指摘した。

このコーナーは、iPhone 6sのAppleのテレビ広告のパロディーで終わり、同社はセキュリティ問題を持ち出さなくても、バッテリー寿命などの基本的な問題に対処するのに十分苦労していると主張した。

アップルと司法省は3月22日の法廷審問に出席する予定で、サンバーナーディーノ銃撃犯サイード・ファルークのiPhoneのロック解除に協力するようアップルに求める命令が審査される。