スティーブン・シルバー
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第1四半期の欧州におけるスマートフォン出荷台数は全体で6.3%減少したが、アップルは同地域に1,020万台を出荷し、前年同期比で5.4%の減少となった。
調査会社Canalysによると、ヨーロッパにおけるスマートフォン全体の売上は第1四半期に前年同期比6.3%減少し、同社はこれを「単一四半期としては過去最大の落ち込み」と表現した。Appleは第1四半期、ヨーロッパで2位のスマートフォンベンダーであり、市場シェアは22%だった。iPhone Xの出荷台数は前四半期比25%減少したが、Canalysはこれを「この地域で最も出荷台数の多いスマートフォン」と評した。また、Canalysは第1四半期のiPhone出荷台数の25%が発売から2年以上経過したモデルであると述べた。
サムスンは1520万台を販売し、市場シェアは33.1%で総販売台数トップだったが、出荷台数は15.4%急減した。ファーウェイは3位、シャオミとノキアが続いた。カナリスはまた、過去4年間でiPhone、サムスンの全製品、そしてファーウェイのスマートフォンの上位3社による市場シェアが61%から71.4%に減少し、ソニー、LGなどの既存ブランドのシェアが低下したと指摘した。
「新しい時代」
「ヨーロッパのスマートフォン市場にとって、これは新たな時代です」と、Canalysのアナリスト、ベン・スタントン氏はリリースの中で述べた。「残された成長市場はわずかですが、飽和状態の市場を相殺するには不十分です。成長の時代から循環的な時代へと移行しつつあります。これは既存企業にとって全く新たな課題であり、今後数年間で複数の小規模ブランドが市場から撤退すると予想されます。」
出荷量は特に西ヨーロッパで減少し、英国、フランス、ドイツでは二桁の減少となったが、ロシアでは出荷量が25%以上急増した。
Appleは先週の決算発表によると、3月期のiPhone販売台数は5,220万台だった。Canalysも同じ3ヶ月間のデータを使用していると仮定すると、世界のiPhone市場の約10分の1がヨーロッパで販売されたことになる。