フランスのバンクシーの壁画は、アップルのスティーブ・ジョブズをモデルにシリア難民についての声明を表明している

フランスのバンクシーの壁画は、アップルのスティーブ・ジョブズをモデルにシリア難民についての声明を表明している

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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banksy.co.ukより

国際的なストリートアーティスト、バンクシーが、フランスの海岸都市カレーの「ジャングル」難民キャンプに新しい壁画を描いたとされ、アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズがシリアにルーツを持つという事実に注目が集まっている。

この写真には、ジョブズ氏がトレードマークのジーンズと黒のタートルネックをまとい、片手に初代Macintoshを持ち、肩にバッグを担いでいる姿が写っている。写真の周囲には、イギリス海峡を渡ってイギリスに入国しようと願う難民たちのテントが並んでおり、その多くはシリア内戦から逃れてきた人々とみられている。

ジョブズの実父、アブドゥルファタ・ジャンダリはシリアのホムスで育ち、博士号取得のためにアメリカに渡りました。そこでジョアン・シーブルと出会い、ジョブズの父親となりましたが、シーブルの父親はイスラム教徒との結婚に反対し、最終的にジョブズを同名の家族に養子として引き渡しました。

「アップルは年間70億ドル以上の税金を払っている。そして、それが存在しているのは、ホムス出身の若者を入国させたからだ」とグル・ムルシー氏はバンクシーの言葉を引用した。

banksy.co.ukより

2015年を通して欧州と米国で反移民感情が高まっていましたが、先月のパリ同時多発テロ事件を受けてさらに高まりました。あるパスポートが、テロ実行犯の一人がシリア出身である可能性を示唆していましたが、偽造であることが発覚しました。

いずれにせよ、多くの右派の西側政治家は、中東からの移民の流入を制限あるいは遮断すべきだと主張している。米国大統領候補のジェブ・ブッシュ氏は、キリスト教徒のシリア人のみの入国を認めるべきだと提案し、ドナルド・トランプ氏はイスラム教徒の米国入国を禁止すべきだと提案している。