ジョシュ・オン
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CNNは、アップルがアジアでの偽造バイアグラ生産の阻止に成功した後、ファイザーからグローバルセキュリティチームのメンバーを採用したと報じている。
報道によると、ファイザーのセキュリティ責任者を務める前は連邦捜査局(FBI)の特別捜査官を務めていたジョン・テリオー氏が、アップルのグローバルセキュリティ部門を率いている。ファイザーでテリオー氏の下だったドン・シュルハン氏は、アップルの香港セキュリティチームのディレクターを務めている。
ウィキリークスが先週公開した外交公電によると、シュルハン氏は北京大使館の職員に対し、中国から流出する偽アップル製品の量と、同社法務チームの中国当局への対応経験不足を「懸念している」と述べていた。アップルの著作権侵害対策に関する文書は機密扱いではなかったものの、多くは「機密事項」や「インターネット配信不可」とされていた。
インド当局は、中国から香港経由で出荷された偽のアップル製品を発見したとも公電で明らかになった。
「シュルハン氏は、この問題をめぐる過度な報道を避けたいアップルにとって、目立たない小売店への強制捜査は良い選択肢だと述べた」と、同紙は文書に記されていると指摘した。テリオー氏は2008年に当時のCEO、スティーブ・ジョブズ氏にこの計画について説明していた。
文書には、アップルが自社製品の偽造品を製造・販売する工場や販売業者に対し、中国政府に対策を取らせようと奮闘した経緯も詳述されている。2009年の電報には、中国政府が地元の雇用を脅かす恐れを理由に、アップルの偽造ノートパソコンを製造する工場の閉鎖を拒否したことが記されている。
先月、アメリカ人ブロガーが精巧に再現されたAppleストアの模造品の写真を投稿したことで、中国は注目を集めました。この注目を受けて、中国政府は一連の検査を実施し、複数の店舗が閉鎖に追い込まれ、多くの店舗が無許可のAppleロゴや看板を撤去しました。
中国・昆明の偽アップルストア|クレジット:BirdAbroad
しかし、Appleは米国でも模倣品対策に取り組んでいます。同社は最近、偽造Appleアクセサリーを販売していたとされるニューヨーク市の「Apple Story」ストアへの家宅捜索令状を執行しました。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、偽造品やアクセサリーの米国への流入を取り締まるため、このストアに加え、50人の個人および企業(匿名)を相手取って訴訟を起こしました。
ニューヨーク州フラッシングにある「アップル・ストーリー」ストア|写真提供:グレッグ・オートリー
2月、カリフォルニア州ロサンゼルスの港湾当局は、アジアから出荷されたとされる偽造iPhoneやiPodを含む、1,000万ドル相当以上の偽造品と領収書を押収しました。「これは潤沢な資金を使った犯行で、偽造品は非常に本物に見えました」とロサンゼルス港湾警察署長のロン・ボイド氏は述べています。
出典:LAタイムズ