判事、アップル敗訴の陪審不正疑惑をサムスンが再審理へ

判事、アップル敗訴の陪審不正疑惑をサムスンが再審理へ

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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連邦裁判所は、アップル対サムスンの特許侵害訴訟の陪審長が陪審員選任の過程で情報を隠蔽したかどうかを調査することに同意した。

CNetによると、ルーシー・コー判事は今週、ベルビン・ホーガン氏が自身の過去に関する重要な情報を開示しなかったかどうかについて「疑問点を検討する」と述べた書類を提出した。サムスンは、ホーガン氏が陪審員選考の際に、サムスンと「重要な戦略的関係」を持つ元雇用主のシーゲイトから訴訟を起こされたことを明らかにしなかったと訴えている。

サムスンは10月に初めてホーガン氏に対する訴状を提出した。韓国のテクノロジー企業は、シーゲイトとの訴訟により1993年に破産申請したホーガン氏が、アップルに有利な最終判決に影響を与えた可能性があると主張した。

コー氏は現在、12月6日に公聴会を開き、ホーガン氏が情報を隠蔽したかどうか、またそれが陪審員の不正行為に該当するかどうかを判断する予定だ。


Apple対Samsungの陪審長、ベルビン・ホーガン氏。| 出典: bayarea.com

「こうした問題の評価は、アップル社が最高責任者に関する情報の発見状況と時期を開示する義務があったかどうか、またいつだったかという問題と絡み合っている」とコー氏は提出書類に記した。

作家のグレッグ・サンドバル氏は、アップル対サムスン事件の予備審問において、ホーガン氏が実際に元パートナーとの訴訟に関与していたことを明らかにしたと指摘した。また、サンドバル氏は、判事がホーガン氏が関与した全ての訴訟の完全なリストを求めなかったことにも言及した。

陪審は8月にサムスンがアップルの特許発明を侵害したと判決を下し、アップルに約10億5000万ドルの損害賠償を命じた。