ケビン・ボスティック
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Google は、Apple の iOS プラットフォーム上で自社のミニエコシステムを拡大しようとしているようだ。現在、この検索大手は開発者に対し、自社のアプリでウェブリンクを Chrome ブラウザで開くように促している。
Googleは火曜日、 The Chromium Blogの投稿(The Inquirer経由)で、新しいAPI機能「OpenInChromeController」を公開しました。OpenInChromeControllerを使用すると、開発者はアプリ内のリンクをデフォルトのSafariブラウザではなく、GoogleのChrome iOSブラウザで開くことができます。また、OpenInChromeControllerにより、Chromeの「戻る」ボタンが元のアプリを指すようになり、ユーザーはワンタップでアプリに戻ることができます。
この機能により、デバイスに Chrome がインストールされているかどうかを確認することもでき、開発者はリンクを新しいタブで開くかどうかを指定することもできます。
Googleは開発者サイトでOpenInChromeController APIに関する追加ドキュメントを公開しています。開発者は必要に応じて、このサイトからAPIをダウンロードしてアプリに統合することができます。
GoogleがiOS向けChromeに最近取り組んでいることと合わせて考えると、検索大手である同社がAppleのモバイルプラットフォーム上で自社のマイクロエコシステムを統合・拡張しようとしていることが如実に浮かび上がってくる。月曜日には、ウェブリンク、位置情報、YouTubeリンクをAppleのデフォルトブラウザSafari経由では開かないアップデート版Gmailアプリがリリースされた。代わりに、これらのリンクはGoogleの関連アプリ(Chrome、Googleマップ、YouTube)内で直接開くようになった。
Google の Chrome ブラウザはデビュー当初はある程度の人気を博しましたが、iOS でデフォルトのブラウジング アプリとして設定できないため、iOS ブラウザの中では Apple の Safari に大きく引き離された第 2 位に甘んじています。
しかし、Chromeと他のGoogleサービスを連携させることは、検索大手Googleにとってブラウザシェアの拡大と、Appleプラットフォーム上のアプリ群の充実化につながる可能性がある。Googleはここ数ヶ月、アプリ間の連携機能の構築に取り組んでおり、Google+アプリを改良してリンクをChromeで開けるようにしたほか、最近の取り組みも進めている。
しかし、開発者が Apple の Safari 以外のデフォルト ブラウザを指定できるようにすると、デスクトップ コンピューティング時代に Microsoft の Internet Explorer と他の競合企業の間で見られたような、新しい世代のブラウザ戦争の始まりとなる可能性がある。