アマゾン、米国スマートスピーカー市場でアップルに圧倒的なリードを維持

アマゾン、米国スマートスピーカー市場でアップルに圧倒的なリードを維持

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eMarketerの最新調査によると、米国のスマートスピーカー市場におけるAmazonのシェアは2020年と2021年に若干縮小すると予想されているが、Alexa搭載のEchoデバイスで同分野の競合であるGoogleやAppleを大きくリードしているAmazonにとっては、この落ち込みは大きな影響にはならないだろう。

eMarketerが月曜日に発表した最新の推計によると、Amazonの米国市場シェアは2019年に72.9%となり、前年比2%増加した。この数字は、より多くの消費者が市場に参加し、オンライン小売業者の支配力が弱まるにつれて、2020年には69.7%、2021年には68.2%に低下すると予想されている。

それでも、アマゾンの現在の市場シェアと予測シェアは、2019年に31.1%のシェアを占めていた最大のライバルであるグーグルの2倍以上だ。この検索大手は、2020年と2021年にそれぞれ31.7%と32%に持ち分を増やすと予想されている。

Googleの推定成長率は、「その他」メーカーや個々の製品ライン、つまりAppleのHomePod、Harmon KardonのInvoke、Sonos Oneなどを含む小規模メーカーのグループの成長率とほぼ一致している。eMarketerによると、昨年、スマートスピーカーユーザーの約17.9%がキャッチオールカテゴリーに該当するデバイスを所有しており、この数字は2020年には18.4%、2021年には18.8%に増加すると予想されている。

「AmazonがEchoを初めて発売して以来、同社は米国で圧倒的なリードを築き、主要競合他社の挑戦をかわし続けています」と、eMarketerの主席アナリスト、ビクトリア・ペトロック氏は述べています。「当初はGoogleとAppleがこの市場でさらに進出すると予想していましたが、Amazonは積極的な姿勢を崩していません。手頃な価格のデバイスを提供し、Alexaスキルの数を増やすことで、Echoの魅力を維持しているのです。」

eMarkerスマートスピーカー

eMarketerは、米国におけるスマートスピーカー市場のユーザー数は今年8,310万人に達し、前年比13.7%増となると予測しています。2021年には成長率は1桁台に落ち込むと予想されています。

CIRPは昨年のレポートで、Amazonが幅広いEchoシリーズを展開することで、米国のスマートスピーカー市場の約70%を占めると推定しました。HomePodというプレミアム製品を1つ展開しているAppleは、市場シェアが約6%と推定されています。