アップルの株価は550ドルを上回り、年初来でプラス圏に突入

アップルの株価は550ドルを上回り、年初来でプラス圏に突入

シェーン・コールのプロフィール写真シェーン・コール

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金曜日のナスダック取引所の取引終了時、アップルの株価は10ポイント上昇して556ドルで取引を終え、今年初めてiPhoneメーカーの株価が550ドルを超えて取引を終えた。

アップルの株価は2013年初頭に554ドルでスタートしたが、年初取引日の1月2日には549ドルまで下落した。4月中旬には392ドルまで下落し、6月にもほぼ同水準の安値を付けた。一部のアナリストは、この安値について空売り筋の便乗によるものと指摘した。しかし、夏以降は着実に回復している。

クパチーノでは、主力のiPhone 5sと中級のiPhone 5cの発表を数日後に控え、株価は再び500ドルを突破し、これらの端末の好調な販売に加え、新型iPad Airや、Retinaディスプレイを搭載した第2世代iPad miniの好調な販売を背景に、株価は引き続き上昇している。

しかしながら、同社の株価の回復は、最も声高に主張する投資家たちをまだ満足させていない。

8月に25億ドルのポジションを公表し、その後40億ドル以上に膨れ上がったアクティビスト投資家のカール・アイカーン氏は、アップルの自社株買いプログラムの増額を引き続き求めている。このプログラムは既に企業史上最大規模となっている。アイカーン氏はアップルのCEOティム・クック氏との会談でもこの問題を直に訴えており、そのやり取りは「やや緊迫したものだった」と言われている。

ウォール街からの圧力に拍車をかけているのが、グリーンライト・キャピタルの会長デビッド・アインホーン氏だ。彼は今年初め、Appleが過剰に保有している現金を理由に​​同社を提訴したことで有名だ。アインホーン氏は訴訟を取り下げたものの、Appleは1400億ドルを超える現金を有効活用していないと依然として考えており、CNBCの取材に対し「おそらくもっと多くの価値を引き出すためにできることはあるだろうが、現時点では不満を言うほどひどい状況ではない」と語った。

10月時点で、アップルの企業現金保有額は米国の非金融企業準備金全体の10%以上を占めていた。