マルコム・オーウェン
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インドでウィストロンが製造した2つのiPhoneモデルのうちの1つであるiPhone 6s
インド政府関係者によると、アップルの組み立てパートナーであるウィストロンは、iPhoneの生産能力を新型モデルに拡大する準備を進めており、契約製造業者はiPhone XSやiPhone XRなどアップルの最新モデルの組み立てに移行すると考えられている。
ウィストロンは、インドで販売される低価格のiPhoneモデルの製造で知られており、iPhone SEとiPhone 6Sは輸入コストを削減するため、インド市場向けに製造されている。同社はインドへの投資を増やしていると報じられており、1月の報道では経営陣が同地域への追加投資として最大300億ルピー(4億2,870万ドル)を承認したとされているが、その具体的な使途はほとんど明らかになっていない。
エコノミック・タイムズによると、同社による5,000クローレ(7億1,460万ドル)の投資計画が、インドの情報技術省によって承認された。発表の中で、ラヴィ・シャンカール・プラサードIT大臣は、この投資がアップル関連の生産に関連するものであることを確認したようだ。
「ウィストロンの5,091億ルピーの申請を承認し、現在内閣に提出済みです」とプラサド氏はインタビューで述べ、「ウィストロンは最新のiPhoneモデルを製造する予定です」と付け加えた。アップルもウィストロンの両社もこの発言を認めていないため、これがウィストロンの計画であるかどうかは不明だ。
ウィストロンの現在の生産能力は、インドにおける消費者需要を満たすには不十分であり、Appleは依然として市場での購入の大部分を輸入に依存している。生産量を増やすことで、Appleは輸入品への支出を抑制し、代わりに地元産品を購入することを目的とした贅沢品税の導入を回避できるだろう。
ウィストロンの生産拡大は、インドにおけるiPhone販売のコスト削減に寄与する可能性があるものの、大臣は、状況を変える可能性があるのはウィストロンの申請だけではないと指摘している。アップルのもう一つの組立パートナーであるフォックスコンは、2018年末に2,500億ルピー(3億5,730万ドル)規模のプロジェクトの申請を提出したとされている。
フォックスコンは、中国への依存度を下げるため、また米中貿易戦争が悪化した場合に製品に課される可能性のある将来の輸入関税の影響を軽減するため、iPhone生産の一部をインドに移転する可能性を検討していると考えられています。フォックスコンはベトナムへの生産移転も検討していると報じられており、インドは数少ない選択肢の一つです。