マイキー・キャンベル
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ソフトバンクの孫正義CEOは今週初め、チャーリー・ローズ氏のインタビューを受けた。|出典:ブルームバーグ
ソフトバンクの孫正義CEOは今週初めのインタビューで、iPodと携帯電話を組み合わせたようなデザインの大まかな構想をスティーブ・ジョブズに提案したことで、初代iPhoneの日本独占販売権を獲得したと語った。当時、孫氏は携帯電話会社を所有しておらず、既に開発が進められていたiPhoneの発売まではまだ2年も先だった。
月曜日の30分の番組で孫氏はチャーリー・ローズ氏と対談し、当初アップルとソフトバンクが独占的にiPhoneを販売していた頃の背景を語った。
孫氏によると、ジョブズ氏との出会いは、彼が携帯電話事業への参入を計画していた時期に訪れたという。参入する前に、彼はまず、日本の絶対的なトップキャリアであるNTTドコモに対抗できる武器を探しており、端末のアイデアをアップルに持ち込んだ。
「モバイル機能付きiPodの小さな図面を持っていきました」と孫氏は語った。「ジョブズ氏に図面を渡すと、スティーブは『マサ、君の図面は渡さないでくれ。僕には自分の図面がある』と言ったんです」と孫氏は語った。「『汚い紙を渡す必要はないが、製品が完成したら日本に送ってくれ』と私は言ったんです。すると彼は『マサ、君は頭がおかしい。まだ誰とも話をしていないのに、君が初めて僕に会いに来たんだから、君に渡してやる』と言ったんです」
孫氏は退社前にジョブズ氏に独占契約を書面で締結するよう提案したが、当時iPhoneプロジェクトはまだ秘密だった。また、ジョブズ氏は孫氏に、日本ではまだ携帯電話会社を所有していないことを改めて伝えた。
「私は『スティーブ、君は約束してくれた。日本に空母を持ってくる』と言った。そして実際にそうしたんだ」と孫氏は語った。
ソフトバンクはその後、2006年後半にボーダフォンジャパンのネットワークを買収し、名称を変更した。
この日本の通信大手は現在、米国の通信会社スプリントを所有しているほか、ヤフージャパンやアリババなど約1,000社の株式を保有している。
AppleのiPhoneは、日本で最も売れている携帯端末の一つとなりました。2013年10月のある調査によると、NTTドコモの契約者のうち66%がAppleのiPhoneを販売する通信事業者に乗り換えたことが明らかになりました。国内最大手の通信事業者であるドコモがiPhoneの販売を許可された後も、同社は過去最悪の四半期契約者減少の原因をiPhoneの在庫不足だと説明しました。
孫氏は、ワシントンD.C.の商工会議所と会談し、次世代モバイルインターネットの動向の重要性について議論するため、米国を訪問している。また、孫氏が関心を示しているTモバイルのスプリントによる買収についても協議される可能性が高い。買収されれば、孫氏は米国の携帯電話事業者トップ4のうち2社の経営権を取得することになる。