ロジャー・フィンガス
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2018年にインドでのiPhone販売がさらに減少する可能性がある兆候がある中、インドにおけるアップルの上級幹部3人が同社を去ったと報じられている。
ブルームバーグの情報筋によると、アップルのインド部門は、国内販売・流通責任者、法人チャネル・中堅市場事業責任者、そしてキャリアセールス責任者を失った。ある関係者は、同部門の営業チームが再編中であることを示唆した。
AppleのCEO、ティム・クック氏は、インド市場を好意的に描写しようと試みることが多く、例えば同社の将来性について「非常に楽観的」だと述べている。しかし、iPhoneのインド市場シェアは長年にわたり1桁台にとどまっている。これは、サムスンやシャオミといった競合企業と競合するために廉価モデルを製造しようとしなかったこと、そして最近まで現地で携帯電話を組み立てていなかったことが原因だ。iPhone SEとiPhone 6sはインドで製造されている。
輸入電子機器への関税は、既に高騰しているiPhoneの価格をさらに引き上げるため、現地生産は極めて重要です。インドではほとんどの人が最先端のiPhoneを購入する余裕がなく、そのためAppleは旧モデル、時には他国では入手できないモデルに注力しています。
「インドにおけるiPhoneの販売は2018年上半期は低迷しており、たとえ伝統的に好調な下半期に大幅な伸びを示したとしても、Appleは依然として昨年の水準には届かないだろう」と、カウンターポイント社のリサーチディレクター、ニール・シャー氏は述べた。同社は2017年に320万台のiPhoneを販売したとされているが、今年上半期は100万台にも満たない。現在の市場シェアはわずか2%だ。
ブルームバーグの情報筋は、12月にインド事業の責任者に就任したミシェル・クーロン氏にも責任の一端があると指摘している。クーロン氏はビジネス関係の構築が遅れているとされている。しかし、関係者らは同時に、アップルがインド市場を理解できていないという長年の不満を改めて表明した。
さらに、アップルは「ジレンマ」に陥っているとシャー氏は付け加えた。「市場規模があまりにも小さいため、インドへの注力や投資は進んでいない」