Appleが所有するFoundationDBがiCloudの中核技術をオープンソース化

Appleが所有するFoundationDBがiCloudの中核技術をオープンソース化

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

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AppleのFoundationDBは木曜日、組織向けの同名の分散データストア技術がオープンソースプロジェクトとなり、一般主導のカスタマイズと拡張が可能になったと発表した。

同社によると、ソースコードは現在GitHubで公開されており、開発者は公式フォーラムで互いにコミュニケーションを取ることができる。FoundationDBはハードウェアクラスタにデプロイできるように構築されており、例えばマシンの追加やデバイス障害からの復旧が容易になる。

このオープンソースの素材はキーバリューストアを表しており、その上に「レイヤー」を追加することで機能を拡張できます。このプロジェクトのGitHubリストでは、これを「コモディティサーバーのクラスターにまたがる大量の構造化データを処理するために設計された分散データベース」と表現しています。

「FoundationDBコアをオープンソース化することで、レイヤーの数と種類が急速に拡大すると期待しています」と同社は述べた。「主要な開発はすべてオープンに行われます」と付け加え、設計文書作成プロセスとプロジェクトガバナンスを概説し、意見の反映と透明性を確保することを約束した。また、コミュニティには行動規範を遵守することが求められている。

Appleは現在、様々なオープンソースプロジェクトを展開しています。中でも最もよく知られているのは、おそらく同社のプログラミング言語であるSwiftでしょう。Swiftは厳密には限定されていませんが、iOS、macOS、watchOS、tvOSの開発にほぼ独占的に使用されています。

FoundationDBは元々、「コア」データベースを中心に設計されたマルチモデルNoSQLデータベースでした。コアデータベースは、クラスタ内の任意のマシンに保存された複数のキーに対する読み取りまたは書き込みトランザクションを可能にしました。Appleは2015年にiCloudインフラストラクチャの拡張を目的として、FoundationDBとそのすべての知的財産を買収しました。

アップルは昨年、主に米国を中心に、海外でも大学や高校でSwiftの導入を積極的に推進してきました。同社はSwiftプログラムを、自社製品の開発を促進するというメリットと並行して、コーディングスキル向上の手段として位置付けています。