ドナルド・トランプ氏、アップルはサンバーナーディーノ訴訟で撤退すべきと発言

ドナルド・トランプ氏、アップルはサンバーナーディーノ訴訟で撤退すべきと発言

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予想外の右派大統領候補ドナルド・トランプ氏は水曜日、アップルと米国政府との争いについて発言し、iPhoneメーカーはFBIの要求に従うべきだと述べ、そのような行動は危険な前例となるとの同社CEOティム・クック氏の主張を否定した。

Business Insiderによると、トランプ氏はインタビューの中で「アップルが彼女の携帯電話へのアクセスを許さないなんて? 一体何様だと思っているんだ?」と発言した。「いや、開けなければならない」

リアリティ番組のスターである彼女は、Apple CEOのティム・クック氏が同日早朝に投稿した公開書簡での発言に言及していた。クック氏は、サンバーナーディーノのテロ攻撃の捜査を支援するため、Appleに対しiOSの脆弱性を悪用したバージョンの作成を求める裁判所命令に反対すると明言し、そのような行為は社会にとってマイナスになると主張した。

「FBIはこのツールの説明に様々な言葉を使うかもしれないが、誤解しないでほしい。このようにセキュリティを回避するiOSのバージョンを開発すれば、間違いなくバックドアが作られることになる。政府はこのケースに限定して使用されると主張するかもしれないが、そのような制御を保証する方法はない」とクック氏は記した。

トランプ氏はその解釈を否定した。

「アップル、これは一つの事例であり、この件に関しては、我々は間違いなくこの端末にアクセスできるはずだ」と彼は言った。「何が起こったのか、なぜ起こったのか、そしてもしかしたら他にも関係者がいるかもしれないのかを解明する必要がある。我々はそうしなければならない」

Appleがたとえ望んだとしても、この要求に応えられるかどうかは現時点では不明だ。問題のデバイスは既に暗号化されロックされているものの、古いiPhone 5cであり、最新モデルに搭載されているようなセキュアエンクレーブや高度な暗号化機能は搭載されていない。