ジョシュ・オン
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ロイターは、SECの監察官デビッド・コッツ氏が2010年12月に提出した報告書を発見した。報告書によると、SECの「内部監視役」を務めるコッツ氏は、購入した機器と調達プロセスの両方に「多数の問題」を発見したという。
調査によると、2008年、Appleの営業担当者がSECに対し、ストレージ会社Cloverleaf Communicationsの方がSECのバックアップニーズにより手頃な価格のソリューションを提供できると説得した。その後、SECは連邦手続きに違反し、Cloverleafと入札なしで契約を締結した。Cloverleafは2010年にDot Hill Systemsに買収された。
他の選択肢を検討した結果、コッツ氏はクローバーリーフのサービスが「他の、より知名度が高くリスクの少ない選択肢よりも高価である」ことに気づいた。
報告書によると、コッツ氏はまた、SECがアップルと「予算情報を不適切に共有」し、適切な承認を得て審査を行う前に購入を進めていたことも発見した。
新技術の導入にあたり、SECは数々の問題に直面しました。コッツ氏は、導入時のバグが修正されず、プロジェクトは「そこから急速に悪化した」と述べています。コッツ氏によると、SECの監督者の中には、問題を隠蔽しようとした者もいたそうです。スタッフが上司に問題を報告したところ、上司は「この情報は外部に漏らしてはならない」と指示したと伝えられています。
SECの広報担当ジョン・ネスター氏は声明の中で、SECはコッツ氏の調査結果に同意しており、「経営陣の技術・事業監視委員会による購入前審査を含め、情報技術ソリューションの購入に関する方針と管理を改善する措置を講じている」と述べた。
SECが10月1日から始まる2012年度の予算に2億2200万ドル(16%)の増額を要求した矢先に、予算不正が報じられた。ロイター通信によると、コッツ氏の報告書は、SECへの資金提供を阻止しようとする共和党議員に「攻撃材料」を与える可能性があるという。
AppleはSECの調査対象として馴染み深い存在だが、今回の調査はSEC自身による調査という点で異例だ。2007年、SECはAppleの元最高財務責任者(CFO)と和解した。これは、同社幹部数名がストックオプションを遡及的に付与していたとの疑惑に関する調査だった。SECは過去にも、Apple株のインサイダー取引疑惑を調査している。