マイキー・キャンベル
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アップルは最近、成長を続けるバーチャルリアリティの専門家陣に新たな人材を加えるため、開発者のスターリング・クリスピン氏を採用した。同氏のアプリ「サイバーペイント」は、急成長を遂げるモバイルVRヘッドセット技術をいち早く活用したアプリの一つである。
月曜日にVarietyが発見したクリスピン氏のLinkedInプロフィールによると、同氏は5月にプロトタイピング研究者としてAppleに入社したとのことだ。詳細は明らかにされていないが、クリスピン氏は2017年初頭から自身の名を冠したソフトウェア会社で唯一のデザイナー兼開発者として活躍しており、ARとVR分野での仕事を続けていると推測される。
ロサンゼルスに拠点を置き、産業用ARアプリケーションに特化したDAQRI社にかつて勤務していたクリスピン氏は、人気VRペイントアプリ「Cyber Paint」の開発に携わっています。GoogleのTilt Brushと同様に、Cyber PaintはOculus Go、Daydream、GearVR、Vive FocusなどのモバイルVRヘッドセット技術を活用し、ユーザーがキャンバス上や360度空間に2Dアートを描けるようにしています。
ファーストパーティのソフトウェアプロジェクト以外にも、クリスピン氏はさまざまなARスタートアップ企業のコンサルタントを務めており、その中には「ヘッドマウント型拡張現実デバイス用の重要なSDK開発」も含まれていると、同氏のLinkedInプロフィールには記されている。
Appleの新たな採用は、同社が自社ブランドのVRヘッドセット(コードネームT288)と「rOS」オペレーティングシステムを開発しているという噂と一致する。ハードウェアとソフトウェアのエンジニアチームへの大規模な投資を背景に、噂されているVRソリューションは、Appleのコア製品ラインからの脱却を象徴している。
詳細はほとんど明らかにされていないが、以前の報道によると、AppleはT288に高解像度8K接眼レンズやWiGig経由でワイヤレス接続する独立したコンピューティングユニットなど、数々の最先端技術を搭載する予定だという。ユーザーはSiriの音声コマンド、ヘッドジェスチャー、タッチパネルでユニットを操作できるが、2020年の発売予定を前に、正確な仕様は未定となっている。