富士通、iPadの名称をめぐってアップルと争う可能性

富士通、iPadの名称をめぐってアップルと争う可能性

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アップルが水曜日にタッチスクリーンタブレットをiPadとして正式に発表したが、この名称を冠した技術製品はこれが初めてではなかった。富士通は2002年に独自のモバイル型タッチスクリーン「iPad」をリリースしている。

富士通の広報部長、山根正弘氏はニューヨーク・タイムズ紙の取材に対し、「iPad」という名称は今も同社が所有していると認識していると述べた。富士通は現在、今後の対応について弁護士と協議中だ。

これは、AppleがiPhoneを正式に発表した2007年と似た状況になる可能性があります。その数日後、名称の権利を保有していたCiscoから訴訟を起こされました。LinksysのiPhoneは、2007年1月初旬のMacworldサンフランシスコ基調講演でAppleのiPhoneが発表されるわずか3週間前に発売されました。

わずか1ヶ月余り後、AppleとCiscoは紛争を解決し、両社は世界中の製品でiPhone商標を使用する権利を保持しました。契約条件は非公開でした。

Windows CE .NETベースの富士通iPadは、3.5インチのカラータッチスクリーン、Bluetooth接続、Wi-Fi、VoIP通信機能を備えています。レーザースキャナと磁気カードリーダーも搭載し、Intelプロセッサを搭載しています。価格は約2,000ドルです。

潜在的な紛争の証拠が初めて浮上したのは先週のことだった。アップルは、富士通による「iPAD」という名称の商標出願に反対する証拠を提出するための延長期間を求める複数の申請を提出した。アップルは2009年9月にこの手続きを開始し、名称に反対する選択肢を求め続けていた。延長は認められ、アップルは2月28日までに主張を提出することになった。

富士通は2009年初頭に商標を放棄したが、昨年6月に再申請した。ニューヨーク・タイムズ紙は、世界中にiPadが存在することも指摘している。ドイツのシーメンスは「iPad」のエンジンとモーターを販売しており、カナダのランジェリーメーカーは「iPad」のパッド入りブラジャーを製造している。

以前、IP Application Developmentという企業がニュージーランド、オーストラリア、トリニダード・トバゴで「IPAD」という名称の商標を出願していました。また、iSlate商標を取得したSlate Computing LLCの背後にAppleが関与していることが明らかになりました。