独占禁止法訴訟におけるアップルの訴訟棄却申し立てが却下される | AppleInsider

AppleInsiderの調べによると、連邦裁判所は先週、不満を抱いたiTunes Music Storeの顧客が起こした独占禁止法訴訟の却下を求めるAppleの申し立てを却下した。

1月、トーマス・スラッテリー氏は、業界をリードするiTunes Music Storeで購入した音楽を聴くために顧客にiPodの使用を義務付けることで、連邦独占禁止法およびカリフォルニア州の不正競争防止法に違反しているとして、北カリフォルニア連邦地方裁判所にアップルに対する集団訴訟を起こした。

9月9日付の9ページにわたる判決文の中で、ジェームズ・ウェア連邦地方判事はAppleの主張を支持し、いくつかの個別の訴えを棄却した。具体的には、AppleがiTunesとiPodの販売で不当に利益を得ているという訴えを却下した。また、iPodメーカーに対する独占未遂の訴え2件も棄却したが、スラタリー氏とその弁護士に対し、これらの2件の主張を修正する1か月の猶予を与えた。

しかし、裁判官はAppleの訴訟棄却申し立てを全面的に却下し、スラタリー氏が当初主張していた10件のうち7件の訴訟の継続を認めた。これらの主張には、Appleが独占力を有し、顧客にiPodとiTunesファイルの両方を購入するよう強要しているという主張が含まれている。スラタリー氏はまた、Appleがカートライト法およびカリフォルニア州の不正競争防止法に違反していると主張している。

反トラスト法専門弁護士らは、こうした訴訟の鍵は、iTunesのような単一の製品ブランドがそれ自体で市場であり、他のオンライン音楽市場とは別のものであると裁判所を説得することだと述べている。

裁判所はスラタリー氏に対し、10月11日までに修正訴状を提出するよう命じている。Appleはその後15日以内に回答しなければならない。