AT&T、T-Mobile買収を断念

AT&T、T-Mobile買収を断念

ダニエル・エラン・ディルガーのプロフィール写真ダニエル・エラン・ディルガー

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AT&Tは連邦規制当局の反対を理由に、通信事業者T-Mobileの買収を断念した。

AT&Tの声明によれば、この取引が最終決定前に中止された場合、同社は両社間の合意で定められた税引前費用40億ドルを負担することになるという。

買収金に加え、Tモバイルの特許会社であるドイツテレコムは、買収予定先とAT&Tが「相互に利益のある」ローミング契約を結ぶ予定だ。

「連邦通信委員会と司法省によるこの取引阻止措置は、米国無線通信業界の現実を変えるものではありません」とAT&Tは述べた。「無線通信業界は世界で最も熾烈な競争が繰り広げられている業界の一つであり、周波数帯域の需要は依然として高まっており、その需要は減るどころか、早急な対応が必要です。AT&TとT-Mobile USAの統合は、この周波数帯域不足に対する暫定的な解決策となるはずでした。こうした措置が取られなければ、顧客は損害を被り、必要な投資は阻害されるでしょう。」

この合併は米国FCCと司法省によって年間を通じて反対されており、両機関は競争の制限と人員削減を反対の理由として挙げていた。

AT&Tの会長兼最高経営責任者(CEO)であるランドール・スティーブンソン氏は、「お客様のニーズを満たすため、当社は投資を継続します。しかし、こうしたニーズを満たすために容量を増やすには、政策立案者が2つのことを行う必要があります」と述べた。

「まず、短期的には、自由市場が機能し、米国無線通信業界の当面のニーズを満たすための追加周波数帯域が利用可能となるよう、現在FCC(連邦通信委員会)に審議中のクアルコムの未使用周波数帯域の買収を迅速に承認するなど、措置を講じるべきである。次に、政策立案者は、我が国の長期的な周波数帯域需要を満たすための法律を制定すべきである。」

T-MobileとAT&T間の新しいローミング契約によって、Appleが既存のiPhoneモデルをT-Mobileに販売できるようになるのか、それとも、他のGSM/UMTS世界とは異なるAWSバンドを3Gサービスに使用している同キャリアで販売するために、独自バージョンのiPhoneを開発する必要があるのか​​は不明だ。