フォックスコン、ベトナムに2億7000万ドルの工場建設許可

フォックスコン、ベトナムに2億7000万ドルの工場建設許可

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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フォックスコンはベトナムにタブレットやコンピューターを生産する新工場を建設する予定だが、これは中国国外でiPadやMacBookの生産ラインを拡大するというアップルの計画の一環かもしれない。

北部バクザン省に建設予定のこの工場では、ノートパソコンとタブレットを中心に年間800万台の製品を生産する予定だと政府発表した。フォックスコンはアップルの主要組立パートナーであるため、生産の一部はiPadやMacBook向けとなる可能性がある。

11月には、Appleが生産多様化を目指し、Foxconnに対しiPadとMacBookの生産の一部を中国からベトナムへ移転するよう要請したと報じられた。米中貿易戦争はAppleにとって大きなプレッシャーとなり、大陸間の政治的駆け引きの影響を最小限に抑える方策を講じざるを得なくなった。

ロイター通信によると、この工場はフォックスコンがこのプロジェクトのために設立した子会社、富康科技(Fukang Technology)によって開発される予定だ。工場の完成時期や生産開始時期については明らかにされていないが、2021年末までに完了する可能性が高い。

フォックスコンにとって、ベトナムでの生産進出は今回が初めてではない。同社は既にベトナムに15億ドルを投資している。ベトナム政府は、フォックスコンが2021年だけで7億ドルの投資増額を予定しており、これには1万人の現地労働者の採用も含まれる。

フォックスコンはまた、タインホア省で13億ドル相当の新たな投資の可能性を検討していると言われている。