ケイティ・マーサル
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Apple がセキュリティ ソリューション プロバイダーの買収を試みていると噂される中、AuthenTec が事業の一部を売却するという新たな動きは、Apple が最も関心を持っているのが同社の指紋スキャン技術であることを示唆している。
AuthenTecは、組み込みセキュリティソリューション部門をInside Secureに売却することで合意したと、NFC Worldが月曜日に報じた。この合意により、AuthenTecは、別部門である指紋認証と近距離無線通信(NFC)を組み合わせたソリューションの所有権を引き続き保有することになる。
組み込みセキュリティ部門の売却決定は、AppleがAuthenTecとの買収を進めているとされる理由を示唆しているかもしれない。AppleがAuthenTecを3億5600万ドルで買収しようとしているとの報道が最初に浮上したのは7月だった。
AuthenTecは、Appleが買収に興味を持たない事業の不要な部分を手放そうとしているのではないかと見られています。AuthenTecは依然として指紋センサーとNFC技術を保有しており、将来のApple製品に搭載される可能性を示唆しています。
AuthenTecの組み込みセキュリティ部門の価値は最大4,800万ドルと評価されています。Inside Secureは、買収完了時に3,800万ドルを現金で支払うとともに、将来的に最大1,000万ドルを追加することを約束しています。
AppleはAuthenTecとの協議を公式に認めていないものの、AuthenTecは9月に顧客に対し、来年以降セキュリティ技術の提供を終了すると通知していた。AuthenTecの顧客には、サムスン、HP、Dell、Lenovo、富士通などが含まれていた。
8月に米国証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、「スマートセンサー」と呼ばれる先進的なハードウェアがAppleによる買収の鍵となったことが示唆されている。この高度なコンポーネントは、単なる指紋認証にとどまらず、本格的なタッチパッドコントローラーとして機能し、指一本でUIを操作できる。
このセンサーは様々な指を識別でき、親指で電話アプリを起動したり、人差し指でメールを送信したりするなど、特定のタスクに関連付けることができます。この特殊部品を最初に採用した企業の一つは、富士通のスマートフォン「レグザ」です。