噂:アップルとインテルがAシリーズチップの開発で再び提携を検討

噂:アップルとインテルがAシリーズチップの開発で再び提携を検討

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Appleの最新A6 SoCが新型iPhone 5に搭載される。| 出典: iFixit

木曜日の報道によると、AppleとIntelの間で伝えられている交渉について内部情報があり、チップメーカーがAppleのiOSデバイスラインナップ向けにARMベースのSoCの製造を検討している可能性があるという。

ロイター通信は、両社の事情に詳しい関係者の話として、両社の幹部らが過去1年間、インテルのファウンドリーを利用してアップルが設計したチップを製造する提携の可能性について協議してきたと報じた。関係者によると、合意にはまだ至っていないという。

AppleとIntelの提携に関する噂が浮上したのは今回が初めてではない。2011年5月の報道では、IntelがAppleのA4およびA5 SoCの開発に関心を示したと報じられていたが、実際には具体的な行動は取られず、いわゆるUltrabook構想が勢いを増すにつれ、この構想は棚上げされたようだ。

インテルは、PC販売の低迷が続く中、AppleのiPadなどのタブレット端末を筆頭とするモバイル機器が市場シェアを奪い続けていることから、戦略の転換を検討しているようだ。同社はファウンドリー事業の拡大を目指しており、最近では半導体メーカーのアルテラの技術をベースにしたシリコンの製造に合意した。

ARM SoCの生産開始に関する合意は、インテル独自のAtomモバイルプロセッサの採用を阻害する可能性が高いものの、急速に変化する市場に対応するためには必要な動きかもしれない。また、このレポートでは、5月に退任予定のポール・オッテリーニCEOの後任が、製造施設のフル稼働を維持するために、同社の契約業務をさらに多様化する可能性があると推測している。

Appleに関しては、Macシリーズが既にx86プロセッサを採用しているため、Intelへの移行は容易に想像できる。また、Appleは世界的な特許争いに巻き込まれているAシリーズSoCメーカーのSamsungとの関係を断ち切りたいと考えているとの噂もある。韓国の電子機器大手Samsungは、モバイル市場におけるAppleの最大のライバルでもあり、様々なAndroid搭載デバイスがiPhoneやiPadといったiOS製品との競争を繰り広げている。