フォックスコンのiPhone工場での強制検査はロックダウンの前兆となるか

フォックスコンのiPhone工場での強制検査はロックダウンの前兆となるか

マイク・ピーターソンのプロフィール写真マイク・ピーターソン

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フォックスコンの施設

アップルの主要iPhone製造拠点がある鄭州市の当局は、フォックスコン施設周辺と市内隣接地域で新型コロナウイルス検査を義務付けた。

フォックスコンの主要iPhone製造工場で働く数万人の労働者が新型コロナウイルスの強制検査の対象となる予定で、これはすでに脆弱なサプライチェーンにさらなる重荷となる可能性があるとブルームバーグが木曜日に報じた。

検査はさらなるロックダウンを防ぐための取り組みだが、中国当局は検査で陽性反応が出た地域にすぐにロックダウン命令を出しているため、今回の動きはアップルのiPhone供給にとってリスクとなる。

4月初旬、Appleの主要サプライヤーの多くが拠点を置く崑山市当局は、隣国上海での新型コロナウイルス感染症の悪化を受け、厳格なロックダウンを実施しました。このロックダウンにより、ペガトロン、ウィストロン、クアンタ、ルクスシェア・プレシジョンなど、多くのAppleパートナー企業の生産が停止しました。

これまでのところ、アナリストらは、フォックスコンの主要工場がロックダウンの影響を受けなかったことがアップルの救いだったかもしれないと述べている。

ロックダウンがアップルの製品供給にどのような影響を及ぼすかは不明だ。

ミンチー・クオ氏によると、iPhone SEの出荷予定は、製造元であるペガトロンの工場が閉鎖されたにもかかわらず、まだ遅れていないという。一方、MacBook Proの供給は、これらのデバイスを製造しているクアンタの工場の閉鎖を受けて減少しているようだ。

一部のアナリストは、6月四半期は出荷の季節的な低水準であるため、AppleのiPhoneは大きな影響を受けないと考えている。つまり、供給量の減少は、全体的な需要の減少を補う可能性があるということだ。

しかし、中国の習近平国家主席は新型コロナウイルス感染症に対し「ゼロ・トレランス」政策を掲げ、感染者が少数でも確認された場合に厳しいロックダウン措置を実施している。フォックスコンの工場が閉鎖される可能性に加え、ロックダウンがいつまで続くのかも不透明だ。