ケビン・ボスティック
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新たな報道によると、アップルは小売部門の責任者を選ぶために社内から人材を採用する予定はない。
アップルの小売部門は、昨年10月にジョン・ブロウェット氏が退任して以来、常任責任者が不在となっている。ブロウェット氏の退任後、ティム・クックCEOが同部門を率いており、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の木曜日の報道によると、iPhoneメーカーである同社は、後任を探すため人材紹介会社エゴン・ゼンダー・インターナショナルと契約を結んだという。
アップルは人材探しにもかかわらず、小売部門のトップ候補を最終決定できておらず、その過程で複数の候補者を断り、また断られたと報じられている。関係者によると、断られた候補者の中には、無線通信・通信業界の幹部も含まれているという。フランスの非上場小売企業のCEOの一人は、外部からの人材では企業文化を変えるのは難しいと考え、アップルの関心を断った。
適切な候補者を見つけるのが困難であるにもかかわらず、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、アップルがブロウェット氏の後任を見つけるために社内から採用するつもりはないことを明らかにしている。
元アップル幹部のブロウェット氏は、昨年1月にロン・ジョンソン氏の後任としてアップルに就任した。ジョンソン氏は10年間アップルの小売事業を率いた後、JCPenneyに移籍したが、最終的には悲惨な結果に終わった。アップル入社以前は、ディクソンズとテスコの両社でCEOを務めていた。
ブロウェット氏は、アップルストアに対し、「顧客体験が損なわれたとしても、あらゆる面でよりスリムな運営を学ばせる」よう促した。彼は販売に重点を置くことを奨励し、時には授業の合間に教育系の従業員を販売フロアに招集した。
ブロウェット氏の短い任期が終わって以来、クック氏は小売部門の舵取りを担っており、Apple Storeは今も世界中で次々とオープンしている。しかし、一部の観測者の間では、その魔法が幾分薄れてきたという認識が広まっている。直近四半期の小売部門の利益は前年同期比で横ばいだった。
それでも同社は、次の四半期に9店舗を新規オープンし、2013年度中にさらに23店舗を移転する計画だ。