ジョシュ・オン
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フォーチュン誌によると、当初のタイトル「iSteve: The Book of Jobs」は出版社サイモン&シュスターの宣伝部が選んだようで、著者は気に入らなかったという。
アイザックソン氏の妻と娘がタイトルが「かわいらしすぎる」と反対したため、タイム誌の元幹部は出版社を説得して「もっとシンプルで上品な『ウォルター・アイザックソンによるスティーブ・ジョブズ』にするよう」説得したと、同紙は伝えている。
ジョブズ氏の承認を得る最初の書籍となるこの伝記は、2012年初頭に刊行される予定だ。オンライン小売業者アマゾンが当初の予約販売を開始した際には、一時的にベストセラーリストのトップ50入りを果たすなど、この本への関心は高いようだ。
アマゾンはハードカバー版を定価より45%引きの16.50ドルで販売しており、先月の予約販売価格19.80ドルより値下げされている。一方、Kindle版は14.99ドルで予約販売されている。
サイモン&シュスター社の出版者ジョナサン・カープ氏によれば、この本は「革命的天才のユニークな物語」を語るものだが、アイザックソン氏のベストセラーとなったベンジャミン・フランクリンやアルバート・アインシュタインの伝記と同じ趣旨だという。
ジョブズ氏の快い協力のおかげで、アイザックソン氏は普段はプライベートなCEOであるジョブズ氏に前例のないほど接近することができ、家族や同僚、競合相手にインタビューする許可を得たほか、ジョブズ氏の幼少期の家を見学することさえできた。
アイザックソンの著作はジョブズに関する最初の伝記ではないものの、アップルの共同創業者に関する無許可の伝記が悪影響を及ぼしてきたことはよく知られている。2005年には、『iCon スティーブ・ジョブズ:ビジネス史における最大の第二幕』という書籍の出版をきっかけに、アップルはジョン・ワイリー・アンド・サンズ社によるすべての書籍を店頭から撤去した。
ジョブズのより気楽な伝記漫画が今年の夏後半に出版される予定だが、ジョブズ氏の明確な許可なしに販売される予定だ。