中国の転売業者がApple StoreのGenius Barの予約をオンラインで販売

中国の転売業者がApple StoreのGenius Barの予約をオンラインで販売

ケビン・ボスティックのプロフィール写真ケビン・ボスティック

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中国の転売業者は、数量限定で人気の新しい商品、アップルの人気小売店内の Genius Bar の予約に狙いを定めている。

北京晨報によると、北京では地元のチケット転売業者がオンラインでGenius Barの予約枠を数ヶ月も前に満席にし、10元から40元(1.63ドルから6.52ドル)で販売しているという。この傾向は、仕事の都合でAppleストアに行くのが難しい地域に住む一部のApple製品ユーザーに問題を引き起こしている。こうしたApple製品は、転売業者にチケット代を支払うか、予約が取れずにGenius Barの列に空きが出るのを待つかという難しい選択を迫られる。

「(アップルストアの予約サービスは)難しいですね」とある顧客は言った。「まるで春節の鉄道切符を買うみたいに」。この顧客が言っているのは、春節(旧正月の15日前から始まる)の期間、つまり中国で交通量が非常に多い時期のことだ。この期間中、転売業者は鉄道切符を通常の2倍、3倍の値段で販売することが多い。

ある記者は、通常のルートでGenius Barの予約が取れなかったため、市内のApple Storeの予約枠を提供する広告を調べた。すると、数分のうちに転売業者らが2店舗と2つの時間帯の選択肢を提示してきた。転売業者から予約用のログイン情報を入手した後、記者はAppleのサイトで予約情報にアクセスし、自分の情報に変更することで、新たに確保した時間帯に問題がないことを確認した。

記者はアップル直営店の店長に連絡を取り、自分が経験した手続きを伝え、店舗やアップルが転売業者のネットワークを撲滅するために何か対策を講じる予定があるかどうかを尋ねた。記事執筆時点では、返答はなかった。

Appleの直営店は人通りの多い場所で、2012年第4四半期には1億2000万人が来店しました。これは世界で最も人口の多い国である中国では特に顕著です。報告書によると、北京のある店舗では、Genius Barの予約が1日に数百件も入り、iPhoneとiPadのメンテナンスの予約は市内で不足しています。

北京モーニングタイムズの記事を受けて、香港では予約の空きが少ないのが常態化していると指摘する声も上がっています。報道によると、香港にあるApple Storeの3店舗のうち2店舗では、予約が取れない状態が続いているとのことです。