ロジャー・フィンガス
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iPodの開発者でありNestの創設者でもあるトニー・ファデル氏が支援するスタートアップ企業が、サムスン電子、アップルの製造元である鴻海/フォックスコン、その他の企業と提携し、場合によってはWi-FiやUSBを必要としない新しい短距離無線データ規格を開発していると報じられている。
ロイター通信によると、Keyssaの技術(Kiss)は、対応デバイス同士を近づけるだけで、映画などの大容量ファイルを数秒で転送できる可能性があるという。CEOのエリック・アルムグレン氏は、同社が既にファデル、サムスン、インテル、その他複数の企業から1億ドル以上を調達していると述べた。
KeyssaとIntelは昨年10月に初めてこの技術を予告したが、SamsungとFoxconnの提携は新しく、当初話題になったコンバーチブルタブレットPCではなく、スマートフォンに重点を置くと言われている。
Keyssa チームのメンバーの中には、現在テレビ、モニター、プロジェクターで一般的に使用されている HDMI 規格の開発に携わった人もいます。
FoxconnはAppleと深い関係にあるものの、Keyssaの技術が近い将来iPhoneに搭載される可能性は低い。Keyssaの技術はまだ商用規格化されておらず、AppleはLightningのような独自規格を採用することもある。さらにAppleは、スマートフォン市場における最大のライバルであるSamsungとの距離を置くことに熱心だ。
また、AirDropを使ってピアツーピアのWi-Fi接続を確立するAppleデバイスでは、多少冗長になる可能性があり、セキュリティ上の懸念が生じる可能性があります。Appleはソフトウェアによる制限を設けることで、後者の問題を回避する可能性があります。