アップル、中東進出でアラビア語対応のApp Storeをテスト

アップル、中東進出でアラビア語対応のApp Storeをテスト

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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アップルは、アラビア語版のApp Storeで中東への進出を強化している。このデジタルストアでは、ローカライズされたコンテンツを提供しており、9月に予定されている一般公開に先立ち、ベータ版でテストされている。若年層の割合が高い同地域の収益拡大を目指している。

iOS 13と2019年モデルのiPhoneと同時に登場すると予想される、App Storeのアラビア語版は現在、Appleの開発者向けプログラムとパブリックベータプログラムに登録しているユーザーが利用できます。ストア自体は中東市場向けにカスタマイズされたコンテンツを提供しており、現在のApp Storeよりもアラビア語コンテンツが充実しています。

エルサレム・ポスト紙によると、この動きはAppleの市場における収益拡大を狙ったものであり、これまでの取り組みの延長線上にあるとのことだ。ストアの初期バージョンは2015年に提供されていたが、それ以降、アラビア語版のコンテンツが大幅に増加しており、ローカライズ版の導入はより妥当なものとなっている。

「アップルの動きは、アプリ業界が石油関連以外で数少ない急成長産業の一つであるという状況の中で起こった」と、政府関係会社MENA CatalystsのCEO、サム・ブラッテイス氏は述べた。ブラッテイス氏は、中東の人口規模は約3億3000万人で米国に匹敵するが、35歳以下の人口の割合が高く、人口の3分の2を占めていることを強調した。

「彼らは他の年齢層よりもテクノロジー導入への傾向が強い」とブラッテイス氏は示唆し、この地域はAppleにとって大きなチャンスとなるだろう。「中東は、まだ大きく未開拓の成長機会を秘めている。急速に拡大する若年層の人口構成と、急増するアプリ需要と消費量の組み合わせを見ると、足元でプレートが動いているのがわかる。まさに、賭け金がいかに大きいかを示している」

アラビア語圏向けのApp Storeを提供することで、Appleはオンラインの世界に慣れていない顧客を引きつけることができるかもしれない。「その国の先住民を反映したアプリやエンターテインメント、メディアコンテンツを提供することで、需要が急増する」とブラッテイス氏は続けた。「アラブ人による、アラブ人のための、アラブ人のためのコンテンツがあれば、輸入された外国語ではなかなか見られないような大きな利益が得られるのだ。」