マイキー・キャンベル
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米連邦地方裁判所の判事は金曜日、電子書籍の価格カルテルをめぐりアップルを相手取った訴訟で集団訴訟の地位を求めている原告らは、集団訴訟の「責任を十分に果たした」との判決を下した。
ロイター通信によると、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のデニス・コート判事は、アップルの電子書籍訴訟を担当する裁判官として最新の判決を下し、同社の電子書籍の違法な価格設定に関連する損害賠償を求めてアップルを訴えようとしている消費者に集団訴訟の地位を認めた。
コート判事は判決の中で、原告らの主張はあまりにも多岐にわたるため、集団訴訟として扱うべきではないとするアップル側の主張を否定した。アップルはさらに、iBookstoreの立ち上げ中および立ち上げ後に電子書籍の価格が下落したからといって消費者が損害を被ったわけではないと主張した。これは同社が米国司法省を相手取った独占禁止法訴訟で主張していた主張である。
コート判事が司法省の訴訟も担当していたことを考えると、この判決は驚くべきものではないかもしれない。その訴訟における判事の判決は、Appleが大手出版社5社と共謀して電子書籍の価格を不当に吊り上げたとして責任を問われた。この判決を受け、Appleは出版社との同様の違法な契約を締結することを禁じられる仮差し止め命令を受け、さらに独占禁止法監視官のマイケル・ブロムウィッチ氏も任命された。
Appleとブロムウィッチ氏は当初から対立していた。カリフォルニア州クパティーノに本社を置くAppleは、ECMが裁判所が定めた管轄権をはるかに超える、広範囲かつ違憲的な調査を行っていると非難した。一方、ブロムウィッチ氏は、Appleは要求された証拠、聞き取り調査、その他必要と思われる資料を適時に、あるいは全く提供しないため、協力が難しいと述べた。
アップルはブロムウィッチ氏をその職から解任しようと試みているが、これまでのところ努力は実を結んでいない。
コート判事は、本日判決が下された消費者集団訴訟と、消費者を代表してAppleを提訴した33の州および米国領土が関与する別の訴訟の両方を管轄する予定です。消費者集団訴訟の損害賠償額はまだ確定していませんが、数億ドルに達すると予想する声もあります。一方、州側は8億ドル以上の損害賠償を求めています。