アップルがドイツのHDTVメーカー、ロエベの買収交渉中との噂

アップルがドイツのHDTVメーカー、ロエベの買収交渉中との噂

ダニエル・エラン・ディルガーのプロフィール写真ダニエル・エラン・ディルガー

· 1分で読めます

アップルは、テレビ、オーディオ機器、総合エンターテインメントシステムの製造・販売会社であるロエベAGの買収交渉を行っていると言われており、最終決定は今週末までに発表される予定である。

交渉に関する情報はAppleInsiderに独占的に明かされており、提案はまだ受け入れられていないものの、情報筋は、ロエベは「財務アドバイザーから提案を受け入れるよう助言されており、最終決定は 2012 年 5 月 18 日までに社内で発表される予定」であると主張している。

この関係者によると、アップルは非公開で8,730万ユーロ(約1億1,200万米ドル)を提示しているという。これは、同社の直近の終値4,519ユーロ(時価総額5,879万ユーロ、約7,600万米ドル)をわずかに上回る価格だ。ロエベの主要株主には現在、シャープ(28.83%)とラシー(11.17%)が含まれている。

提供された情報の正確さは当初検証できなかったが、 Appleが独自の本格的なハイビジョンテレビを発売する準備をしているという噂が渦巻き続けていることから、 AppleInsiderは議論の便宜を図るためにこれを共有した。

1929年にテレビ市場に参入したロエベは、厳しい経済状況にもかかわらず、プレミアムでシンプルなテレビの生産を「ドイツ製」のまま維持すべく努力を続け、現在では世界50カ国で約1,000人の従業員を雇用している。

同社の売上は昨年比で11パーセント減少し、2011年には1,050万ユーロ(1,357万米ドル)の損失を出した。しかし、同社はプレミアム製品により市場成長が回復したと報告している。

Appleが参入に興味を示していると噂されているHDTVの製造に加え、同社はAppleのワイヤレスオーディオ配信技術AirPlayと連動するハイエンドAirSpeakerの設計、iPodドックコネクタを備えたSoundBoxやその他のオーディオ機器の製造、そして同社が「iPadを高級リモコンに変える。放送局の選択、EPG、アーカイブ録画、スマートTV機能がこれまでになく簡単になった」と語るLoewe Assist Media iPadアプリの開発も行っている。