コロナウイルスの影響で、リモートワークや教育向けiPadの売上が増加

コロナウイルスの影響で、リモートワークや教育向けiPadの売上が増加

マルコム・オーウェンのプロフィール写真マルコム・オーウェン

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現在も続くコロナウイルスの流行は、中国でのタブレット販売の増加に寄与しているようだ。感染を避けるためのリモートワークやリモート教育の必要性から、iPadのような大画面のモバイル端末の販売が予想以上に伸びている。

新型コロナウイルス感染症の大規模な流行は世界中で問題を引き起こし、人々の生活やビジネスに混乱をもたらし、感染リスクの高い地域への旅行をためらわせています。ウイルスに関するニュースのほとんどはネガティブなものですが、Appleをはじめとする中国のタブレットメーカーにとっては、わずかな希望の光が見えています。

雇用主がオフィスワーカーが自宅で仕事を続けられるようにする動きが進むにつれ、オンライン教育サービスもこの地域で大きな関心を集めており、大学やその他の団体は学生が学習を継続できるようにオンライン教育プラットフォームを展開している。

DigiTimesによると、リモートワークやリモート教育といった顧客のニーズがタブレットの需要増加につながっているという。通常、年末商戦の直後はタブレット販売の「閑散期」となるが、オンライン小売業者は消費者のタブレット購入への集中により、一部のタブレットモデルの在庫確保に苦戦しているようだ。

小売業者の中には、需要の高まりに乗じて価格を引き上げているところもある。32GBと128GBのiPadは、一部の店舗でそれぞれ2,499元(355ドル)、3,099元(440ドル)で販売されており、通常のApple Store価格より100元から200元値上げされている。

業界筋によると、一部のタブレットメーカーは、この時期の生産稼働率が通常の半分にまで低下し、需要の増加に対応するために生産量を増やすのに苦労しているという。AppleのiPadに関しては、FoxconnとCompal Electronicsの工場の稼働率は約30%とみられている。

多くの場合、これはコロナウイルスが生産施設に問題を引き起こしているためであり、不足はしばらく続く可能性が高いと思われます。

Appleとコロナウイルスの影響

新型コロナウイルスは世界的大問題となっており、政府機関の要求に応え、代替生産計画を実行しようとしているアップルにとって、小売と製造の両面で問題を引き起こしている。

アップルの主要組立パートナーであるフォックスコンをはじめとするサプライヤーは、春節(旧正月)の長期休暇期間中、従業員に休業要請をしたり、中国政府の要請もあって工場を閉鎖したりするなどの対策を講じている。フォックスコンがいつ再稼働するかは不明だが、フル稼働までにはしばらく時間がかかるかもしれない。

アップルはまた、コロナウイルスの影響で四半期ガイダンスを達成できないだろうと投資家に警告した。