ケイティ・マーサル
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RBCのアナリスト、マイク・アブラムスキー氏は投資家向けの調査メモの中で、iPhoneの2番目のエントリーモデル、もしくはほぼ確実に発売される3Gモデルの異例の低価格化によって、Appleの売上成長が50~100%加速する可能性があると予測している。これは、同金融機関が当初予測していた2008年の年間販売台数1,400万台を2,000~2,500万台に押し上げ、2009年にはさらに倍増して4,000~5,000万台に達することになる。
アブラムスキー氏は、このような上昇により、アップルは2009年度に27億ドルから54億ドルの追加収益を得る可能性があると述べている。
しかし、その代わりに、アップルは投資家にとって短期的なリスクももたらしている。特に、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社が期待通りの製品をリリースしなかったり、価格が高かったり、発表から実際の出荷日までの期間が長かったりして顧客を失望させたりした場合には、そのリスクは高くなる。
アナリストによると、こうした懸念は、Appleの需要維持能力によって和らげられているという。北米における新型iPhoneの需要は特に高く、RBCの調査では、iPhoneに関心のある人の約70%が、既存ユーザーではなく、潜在的な新規購入者であると回答している。
Appleの最高経営責任者であるスティーブ・ジョブズ氏も、自ら重要な役割を果たすと見込まれている。単にiPhoneのアップデートを発表するのではなく、同社の共同設立者である同氏は、WWDCの基調講演でiPhone 2.0の新機能を全面的に紹介すると予想されており、アブラムスキー氏は、タッチスクリーンデバイスのより高速な3Gインターネット接続によって可能になるビデオチャット、GPSナビゲーション、およびブラウジングの強化などが含まれるのではないかと推測している。
アナリストは、こうした注目度の高まりが相まって、北米以外でのMacの市場シェア拡大にも寄与するはずだと指摘する。iPhoneの需要増加が、Appleの製品ラインナップへの露出によって生まれる「ハロー効果」をさらに高めるはずだからだ。