ダニエル・エラン・ディルガー
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Appleの部品サプライチェーンと世界的な製造を調査した報告書は、同社のデバイスの製造にかかわる部品、労働者、組み立ての供給元を詳細に説明している。
出典: Finances Online
Finances Onlineのアレックス・ヒルズバーグ氏は、ディスプレイやスピーカーからシリコンや振動モーターまで、ハイテク部品の製造に使われる希土類金属に至るまで、Apple の iPhone 部品の供給源を概説したインフォグラフィックを作成した。
「希土類金属のほとんどは中国産だ」と報告書は述べ、その90%が内モンゴル自治区と中国で採掘されていると指摘している。また、この図ではAppleの全世界の従業員数を示し、Appleがデバイスの大半を中国で組み立てている理由を解説している。上記のインフォグラフィックの抜粋で示されているように、「安価な労働力ではなく、迅速な労働力」を強調している。
ヒルズバーグ氏はまた、アマゾン、デル、HP、モトローラ、任天堂、ノキア、サムスン、ソニーの製品を含む全世界の消費者向け電子機器の40%をフォックスコンが生産しているといった、めったに報道されない事実にも注目している。
多くの記者は、特にそこで起きた自殺や労働災害(たとえアップル製品の製造とは関係がないものであっても)について語るとき、フォックスコンを「アップルの工場」と表現する。
出典:NBCニュース
アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は過去にも米国製のiPhone部品に注目しており、2012年のブライアン・ウィリアムズ氏とのインタビューで「当社は長年にわたり米国での生産拡大に取り組んできた。来年には、既存のMac製品ラインの1つを米国で生産する予定だ」と述べ、後にその製品がMac Proであることを明らかにした。
クック氏は特に、iPhone 用のコーニング社の「ゴリラガラス」表面がケンタッキー州で製造され、同社の A シリーズ SoC プロセッサがサムスンのテキサス州オースティン工場で製造されていると指摘した。
製造業を米国に戻すことに伴う人件費について尋ねられると、クック氏は「それは価格の問題というよりも、スキルなどに関することだ。時間が経つにつれて、製造業に関連するスキルが米国から去っていくこともある」と答えた。
「消費者向けエレクトロニクスの世界は、実際には存在しなかったのです」とクック氏は述べた。「それを復活させることではなく、ここで始めることが重要なのです。」