サム・オリバー
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台湾のスマートフォンメーカーHTCは最近、「Hold the Crown」と題された奇妙なミュージックビデオをリリースした。このビデオではラッパーのDon Gがスマートフォンに扮したバックダンサーとともに出演し、HTCの携帯電話と経営陣の相対的な優位性を熱弁している。
「お前ら、真面目に考えろよ/俺たちを噛もうとしてるのか?/俺の言ってること分かるだろ?/俺たちが2年で手に入れたものを、お前らは6年もかけて手に入れたんだぞ」とGは歌い始める。これは明らかにサムスンの発売から6年になるGalaxyシリーズを指している。Engadgetが書き起こした歌詞には、サムスンがHTCに「噛もう」としている製品については一切触れられていない。
歌は続き、人々はHTCの名前を今は知らないかもしれないが、間もなく知ることになるだろうと示唆している。彼らは「今にも大声で言うところ」であり、現在「王冠を握っている」が、具体的な王冠は明らかにされていない。HTCのCEO、ピーター・チョウ氏の名前が個人的に挙げられており、おそらく彼のリーダーシップを肯定するものと思われる。
G氏はさらに、HTCのライバル企業は「スマートフォンに怯えている」と述べ、「巨大企業と衝突したくない」と述べ、HTCのOne M8の発売が競合他社の計画変更を招いた可能性を示唆した。サムスンは、次期Galaxy S6をオールメタルデザインに変更すると噂されている。
この曲の次のターゲットはアップルのようで、同じような批判が寄せられている。「あなたの電話は全部ガラスだったのに、なぜ今になって考えを変えるんだ」とGはラップしており、iPhone 4のガラス製背面からiPhone 6の金属製背面へと徐々に移行していることを指しているようだ。
Appleへの攻撃は続く。G氏はAppleの「チップは遅い」と述べ、Appleは「(HTCの)BoomSoundには絶対に手を出さない」と断言している。BoomSoundはOne M7に搭載されていたBeats AudioシステムのHTCによる代替品だが、AppleによるBeats Electronicsの買収に伴い、この提携は終了した。
すると批判はより率直になる。「我々は宇宙を所有している。あなた方の銀河は過大評価されている。」
続いて、One M8の様々な技術仕様が列挙され、この新型端末に好意的な反応を示しているテックブロガーたちの先例に倣うよう、一般の人々にも訴えかけている。最後に、One M8を「史上最高のスマートフォン…君たちの競合相手には到底及ばない」と評し、未だ正体不明の「王冠」について改めて主張し、HTCのCEOである周氏の回想で締めくくられている。