アップルの共同創業者がHPに最初のコンピュータ設計を5回提案

アップルの共同創業者がHPに最初のコンピュータ設計を5回提案

ジョシュ・オンのプロフィール写真ジョシュ・オン

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新しく改装されたコンピュータ博物館のガイド付きツアーで、アップルの共同設立者スティーブ・ウォズニアック氏は、以前の雇用主である HP 社に Apple I パーソナルコンピュータのオリジナル設計を 5 回提案したが、その度に断られたという事実を強調した。

ウォズニアック氏は先週、間もなく再開されるコンピュータ歴史博物館に招待され、報道陣向けのガイドツアーを行った。ツアー中、ウォズニアック氏は、自身がデザインしたApple IとApple IIをはじめ、パーソナルコンピュータやその他の現代デバイスの開発に影響を与えた初期のデバイスについて、懐かしそうに語ったとMarketWatchは報じている。

ウォズニアック氏は、ロンドンで最近行われたオークションで、状態良好な希少なApple Iが17万4000ドルで落札された際に述べた発言を繰り返し、記者団に対し、オリジナルのApple Iを「大儲け」するために設計したわけではないと語った。「私は自分の設計を無料で提供したのです」とウォズニアック氏は語った。

ウォズニアック氏(通称ウォズ)は、iPhoneをコンピューターの進歩の集大成と捉えている。初期の計算機について、「見た目は高価ですが、このような機器がなかったら、今のiPhoneは存在していなかったでしょう」とウォズニアック氏は語った。「かつては、iPhoneに1兆ドルの価値をもたらしたコンピューターアプリケーションが存在し、それらのアプリケーションがこれらのマシンの開発を促し、今日のiPhoneへと繋がる道を歩み始めたのです」とウォズニアック氏は続けた。

コンピュータ歴史博物館にどんな新しいデバイスが展示されることを期待しているかと尋ねられると、ウォズニアック氏はAll Things Digital にこう語った。「いつかは iPhone に近づく必要があります。あれはまさに、スマートフォンが正しい方法で作られた始まりでした。」

ツアー中、ウォズニアック氏はアップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏との最初の共同プロジェクトの一つについて語った。ウォズニアック氏が初期のビデオゲームの一つである「ポン」の独自バージョンを開発した後、ジョブズ氏はそのゲームをアタリ社に持ち込み、仕事を得た。「スティーブは他の人と会わないように、夜に仕事をさせられていたんです」とウォズニアック氏は冗談を言った。

「それから彼は私たちに仕事を見つけてくれたんです」とウォズニアックは続けた。「私はアタリのために最初のブレイクアウトゲームをデザインしました。だから、実際にはそこで働いていたわけではありません。彼らは私を雇おうとしましたが、私は『ヒューレット・パッカードから離れることはありません。私は会社を愛していますし、忠誠心がありますから』と言いました」。ウォズニアックは、ゲームのデザインには4昼夜通しかかったと付け加えた。「私たちは二人とも睡眠病、つまり単核球症にかかってしまいました」とウォズニアックは語った。

ヒューレット・パッカードへの忠誠心ゆえに、ウォズニアックは同社を離れ、ジョブズと共にアップル社を設立することに躊躇した。先週、コンピュータ歴史博物館で記者団に対し、ウォズニアックはApple Iのアイデアをヒューレット・パッカード社に提案したが、「5回も断られた」と語った。

2008年のテレグラフ紙のインタビューによれば、ウォズニアック氏は当初HPに残る義務があると考えていたが、ジョブズ氏がウォズニアック氏の家族を説得してそうさせたという。

逃したチャンスに関して、HPの共同創業者ビル・ヒューレット氏は「勝つこともあれば、負けることもある」と語ったと伝えられている。