ロジャー・フィンガス
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連邦裁判所の判事は、来月サンディエゴで開始予定の特許裁判でクアルコムが請求できる損害賠償額を制限するよう求めるアップルの申し立てを認めた。
ブルームバーグは火曜日、チップメーカーは2017年の訴訟提起以前の損害賠償を請求できなくなると報じた。判事はまた、チップメーカーが訴えている複数の特許のうち、グラフィックスや消費電力などに関する特許の1つを却下した。
これらの特許は、クアルコムが輸入禁止を求めて米国国際貿易委員会(ITC)に提出した2件の特許のうちの1件と同一である。Appleが1件の特許を侵害したと認定されたものの、委員会は輸入禁止に反対する勧告を行った。最終判決は3月26日に下される予定だ。
AppleとQualcommは、2017年1月にAppleが独占禁止法調査への協力に対する報復として10億ドル近くのリベートを差し控えたとして提訴したことから始まった、世界的な法廷闘争を繰り広げている。世界中で民事訴訟が進行中で、様々な政府機関も独自の措置を講じており、数百万ドルに上る罰金を科すケースもある。米国連邦取引委員会(FTC)がAppleの支援を受けて提起した訴訟は、先月末に終結した。
現在、中国とドイツではiPhoneの一部輸入禁止が実施されている。
クアルコムに対する苦情の核心は、同社がチップ購入者に不当な価格で特許ライセンス契約を強制しているという主張である。しかしクアルコム側も、Appleが現在Appleの唯一の携帯電話モデムプロバイダーであるインテルと企業秘密を共有していたなど、独自の反論を行っている。