ロジャー・フィンガス
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Apple Watch用の傷に強いサファイアのサプライヤーは、世界最大の合成サファイア製造業者となったロシア企業のモノクリスタルであると報じられている。
スプートニク・ニュースによると、同社の年間売上高は最大8,700万ドルで、2014年末までに営業利益を計上した数少ないサファイアメーカーの一つとなった。昨年の原油価格下落とウクライナ侵攻後の経済制裁によるルーブル安により、同社の経済的競争力は向上した。
スプートニクによると、アップルはモノクリスタルの2インチサファイアウエハを使用しており、同社の生産量の40%を占めている。モノクリスタルはルーブル安を背景に、2インチウエハの生産量を月間400万枚から年末までに500万枚に引き上げたいと報じられている。
モノクリスタルは他の時計メーカーを含む多数の顧客にサービスを提供しているため、同社のウエハー生産のうちどれだけがアップル向けになるかは不明だ。
AppleはこれまでのところWatchの販売台数について曖昧な態度をとっており、成功を主張しながらも、販売台数や売上高の内訳を公表していない。アナリストの予想は200万台から420万台と大きくばらついている。
当初、同社のサファイアサプライヤーはアメリカのGTアドバンスト・テクノロジーズ社で、同社はアリゾナ州メサに工場を設立する支援を行っていた。しかし、GT社は最終的にアップルの不当な要求を理由に破産した。アップルはこれを否定している。その後の裁判は現在も係争中である。