ニール・ヒューズ
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Appleの新しいiPadを宣伝するウェブサイトの「特長」セクションでは、iPad 2のディスプレイと新しいiPadのRetinaディスプレイを並べて比較したシミュレーションが掲載されています。このサイトでは、iBooks、写真、メールという3つのiOSアプリケーションが紹介されています。
「Retinaギャラリー」画像のファイル名を見ると、番号で識別されていることがわかります。AppleInsiderの読者であるピエール=アルノー氏は火曜日、iBooksの画像は「1」、写真アプリのスクリーンショットは「2」とラベル付けされているものの、メールアプリの画像は「retina_gallery_4」というファイル名で保存されていることを指摘しました。
つまり、「3」というラベルの付いた JPG ファイルは、当初は画像の一部として計画されていましたが、最終的には完成した Web サイトのプロモーション資料からは除外されました。
しかし、「retina_gallery_3」というファイル名をWebブラウザに手動で入力すると、Appleがウェブサイトにアップロードした画像にアクセスできます。このことから、「3」というラベルの付いたファイルは、実際にはiOS上で実行されているマップアプリケーションのスクリーンショットであることが分かります。
アップロードされた未公開のスクリーンショットには、iPad 版 Google マップを使ってフランス・パリのルーブル美術館からエッフェル塔までの道順が表示されている。
プロモーション資料からマップが明確に除外されている点は注目に値します。なぜなら、AppleのiOS向けマップソフトウェアは依然としてGoogleの地図データに依存しているからです。AppleがiOSでGoogleマップから自社の地図ソリューションに移行する計画を示唆する兆候は数多く見られました。
つい最近、Appleは新しいiOS版iPhotoのマッピングデータにGoogleマップを使用しないことを決定しました。代わりに、OpenStreetMap Foundationのデータを導入しました。
Apple社は近年、2010年にPoly9社、2009年にPlacebase社など、地図関連企業を多数買収している。また同社は2010年に、地図とストリートビュー機能については引き続きGoogle社に依存しているものの、位置情報サービスには自社のデータベースを使い始めたことも明らかにしている。
Appleは昨年、収集してきた位置情報データに基づき、iPhone向けの「改良された交通情報サービス」を開発中であることを公表しました。この「クラウドソーシング交通情報データベース」は、AppleがiPhoneユーザーから収集した匿名の交通情報データを用いてテストされています。
AppleがGoogleマップから移行するさらなる根拠となったのは昨年、GoogleがGoogleマップのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を頻繁に利用するパートナーに課金を開始すると発表したことです。Googleは、GoogleマップAPIの利用回数が1日あたり2万5000回を超えるパートナーに対し、1,000ビューあたり4ドルを課金する予定です。