AppleInsiderスタッフ
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書籍出版ブログ「Publishing perspectives」(Electronista経由)の報告によると、この地域の大手電子出版業者であるLibrandaが、スペインの出版社に対し、Apple iBookstoreの基準を満たすために8月30日までにメタデータを更新するよう要請したとのことだ。
スペインの「ビッグスリー」出版社であるプラネタ、ランダムハウス・モンダドーリ、サンティリャーナが一部所有するリブランダは、iBookstoreの開設時期についてはコメントしなかったと報じられているが、ブログによると、同社は7月にAppleに対し、米ドル、英ポンド、メキシコペソのみでの取り扱いを認めるとの要請書を送り始めたという。この規定は、ブラジルレアルなどの現地通貨でコンテンツの価格設定を行っているリブランダの電子書籍を販売する他のオンラインストアに問題を引き起こす可能性がある。
「当社は既に電子書籍をアルゼンチンペソとコロンビアペソで販売しており、Appleが課したこの条項はメタデータレベルで非常に複雑な問題を引き起こすことになります」と匿名の情報筋は述べた。「9つの地域と9つの通貨で、私たちは暗闇の中で事業を展開しているのです。」
リブランダ氏は、アップルと地元のオンライン再販業者の歩み寄りを図るため、「ラテンアメリカでiBookstoreを通じて書籍を販売したいと考えている出版社にサービスを提供すると同時に、すでに現地通貨で販売しているアルゼンチンとコロンビアの書店に損害を与えないようにするために、暫定的で中間的な解決策を見つけざるを得なかった」と述べた。
アルゼンチンとコロンビアで米ドルを使いたい出版社は、フォークランド諸島とガイアナを拠点に取引を行う必要があるが、この解決策は面倒なものになるかもしれない。
「スペインの出版社にとって重要な市場に関して、無神経な即興的な対応を強いられているという気まずさを感じています」と関係者は語った。「ラテンアメリカは私たちにとって第二の自然な市場であり、そこでは多くの紙媒体の書籍を販売しています。現在、デジタル販売全体の約30%を占めるiBookstoreへの出店を諦めるわけにはいきませんが、この地域に場当たり的な解決策を用意することもできません。」
より適切な選択肢が見つかるまで、Apple はラテンアメリカでの iBookstore 運営をマドリードから行う予定だと報じられている。
iPadメーカーは、iBookstoreのラテンアメリカ進出に関してまだ公式情報を発表していない。