コムキャストがTモバイルUS買収の新たな有力候補に浮上

コムキャストがTモバイルUS買収の新たな有力候補に浮上

ロジャー・フィンガスのプロフィール写真ロジャー・フィンガス

· 1分で読めます

ドイツテレコムは現在、TモバイルUSの売却先としてコムキャストを最有力候補と見なしていると水曜日の報道で報じられ、これはアメリカのメディア情勢に大きな変化が生じ、アップルに影響を及ぼす可能性があることを示唆している。

ドイツテレコムは依然として複数の企業と交渉中であると、ロイター通信がドイツの「マネージャー・マガジン」紙の報道を引用して報じた。マネージャー・マガジンは複数の関係筋を引用している。しかし、TモバイルUSの全株式を買収する資金力を持つコムキャストが最有力候補とみられている。

今月初め、ウォール・ストリート・ジャーナルは、ディッシュ・ネットワークがTモバイルとの合併を検討しており、価格や株式保有比率といった重要な問題は未定ではあるものの、合併後の企業像については両社がほぼ合意していると報じた。マネージャーによると、ディッシュ・ネットワークは依然として合併候補に残っているという。

コムキャストがTモバイルの買収に成功すれば、ケーブルテレビやインターネットサービスに加え、映画、テレビネットワーク、テーマパークなどを含む既に巨大なメディアコングロマリットに、電話サービスと販売が加わることになる。市場支配力が強すぎると、コムキャストが450億ドルでタイム・ワーナー・ケーブルを買収しようとした際に米国規制当局が阻止したように、今回の買収も阻止される可能性がある。チャーターは現在、独自にTWCへの買収提案を行っている。

ディッシュはストリーミングTVサービス「Sling TV」を運営しており、これはAppleが開発中と噂されているサービスの脅威となる可能性がある。コムキャストはSlingと直接同等のサービスを持っていないが、Appleがコンテンツ提供のために交渉しなければならないネットワークを所有している。

コムキャストかディッシュのいずれかが、Appleを迂回する手段として、T-Mobile加入者にモバイルTVへの安価なアクセスを提供する可能性もある。Appleはコンテンツプロバイダーからの強い抵抗に直面しており、これが6月8日のWWDCでこのサービスが発表されなかった理由の一つかもしれない。