ロジャー・フィンガス
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元最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏は金曜朝のブルームバーグTV番組で、ハードウェアの面でアップルに本格的な競争を挑めるのはマイクロソフトのみだと語った。
「マイクロソフトはアップルに十分な資金を投入するだろう」とバルマー氏はブルームバーグ・ゴーの司会者らに語った。「ハードウェア分野では、もはやアップルと真剣に競争しようと試みる企業はない。もしアップルに何らかの競争相手が現れるとしても、それはマイクロソフトだろう」
バルマー氏は、MacやiPadのような製品を狙っているのはサムスンとマイクロソフトだけであり、その2社のうちマイクロソフトだけがそれを実現するための「ソフトウェアとハードウェアの能力」を持っていると示唆した。
さらに彼は、マイクロソフトがアップルの既存市場シェアを奪うことは必須ではないものの、Surface Bookを例に挙げ、新たなカテゴリーに足掛かりを得ることが重要だと主張した。Surface Bookはマイクロソフト初の自社設計ノートパソコンで、画面を取り外してタブレットとして使用できるだけでなく、同サイズのMacBook Proの2倍の速度を誇るとされている。
アップルカーの展望についてバルマー氏は、「これまでアップルが試みてきたほとんどのことよりも、自動車を作るのははるかに大きな飛躍だ」と述べたが、テスラ以外の企業も自動車にインテリジェントソフトウェアを搭載できるはずだと述べた。「もしかしたらアップルがそこに到達するかもしれないが、私には分からない」とバルマー氏は結論付けた。