NBCはAppleの価格主張を否定、iTunes番組を約束

NBCはAppleの価格主張を否定、iTunes番組を約束

ケイティ・マーサルのプロフィール写真ケイティ・マーサル

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NBCユニバーサルは、iTunesでのテレビ番組の価格を2倍以上に引き上げたいとのアップルの主張を否定し、また、iPodメーカーのオンラインストアからNBCの新番組が消えるという脅しを否定した。

NBCは報道陣への声明で、Appleの主張をきっぱりと否定した。Appleは、NBCの最終目標は番組1本あたり4.99ドル(現在の1.99ドルの2倍以上)だったと主張した。NBCのコミュニケーション担当執行副社長、コリー・シールズ氏は、真の目標は「卸売価格の柔軟性」を確立し、より「魅力的な」方法で番組をまとめることだったと述べた。

Appleが金曜日半ばにNBCの秋季番組の配信を中止すると発表していたにもかかわらず、NBCは既存番組の新エピソードをiTunesで配信し続けると主張した。AppleはどのようにしてAppleにこの条件に同意させるつもりなのかは明らかにしなかったが、既存の契約を交渉材料として利用しようとしているようだ。

「新エピソードを含む全てのシリーズは、12月初旬に満了する契約期間中、iTunesで配信されます。これを消費者の皆様に知っていただきたいと思います」とシールズ氏は述べた。「当社のコンテンツは、NBC.com、Amazon.com、そして近日開設予定のhulu.comでもご覧いただけます。」

この声明は、NBCがAppleとの契約更新に慎重な姿勢を改めて示し、契約満了前に両社が紛争を解決する余地を残していることを示しています。しかし、Apple自身の主張に対し、NBCはAppleが今回の紛争において理不尽な存在であり、番組自体よりもiPodやiPhoneの販売を優先する形でメディアストアの価格を固定しようとしたと主張しました。

「アップルのiTunesサービスにおける小売価格戦略は、これらのデバイスを買う価値があるものにするコンテンツを作る人々を犠牲にして、アップル製品の売り上げを伸ばすことを目的としていることは明らかだ」とシールズ氏は主張した。

NBCにとって変動価格設定がネックとなっていることが確認されたことで、親会社であるVivendiにとってこの問題の深刻さが浮き彫りになった。7月には、NBCの姉妹会社であるUniversal Music GroupがiTunes Musicとの長期契約を破棄し、Appleが99セントの定額楽曲価格を維持する限り、楽曲を「自由に」提供することを選択した。Warner Musicなどの大手レーベルも同様の主張を展開しているが、自社の契約を破棄したかどうかは不明だ。