ロジャー・フィンガス
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バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのアナリストらは水曜日、株価に対する複数の短期的な圧力を理由に、アップル株の格付けを中立に引き下げ、目標株価を142ドルから130ドルに引き下げた。
ブルームバーグが入手したアナリストのメモによると、アップルは依然として堅実な企業であり、製品パイプラインの完成度は高いはずだが、同社の株価はリスクとリターンのバランスが必ずしも最適とは言えないという。バンク・オブ・アメリカは、iPhoneの売上減速や中国での業績回復の鈍化など、近い将来、様々な要因によって株価が下落すると予想している。
また、粗利益の伸びが鈍化し、予想を上回る利益がそれほど劇的ではなく、アップルの現在の配当や自社株買いのようなさらなる資本還元プログラムが実施される可能性も低下しているため、投資家はより慎重になるかもしれない。
アナリストらは、次世代iPhoneも株価に影響を与える可能性があると指摘した。次期モデル(一般的にiPhone 6sおよび6s Plusと呼ばれる)は、現行のiPhoneと比べて若干の改良が見られるものの、プロセッサの高速化、RAMの増量、カメラの高性能化、Force Touchの搭載など、本質的な革命的な要素はないと予想されている。これらの製品は今秋、おそらく9月下旬に発売される予定だ。
アップルの株価はここ数週間、大きな打撃を受けており、7月中旬の133ドル近くから火曜日の取引終了時には114.64ドルまで下落した。同社はまた、数ヶ月にわたりダウ工業株30種平均の重しとなってきた。同社は4-6月期決算で社内記録を更新したが、それでもウォール街の予想水準を下回った。
アップルは最近苦戦しているものの、RBCキャピタル・マーケッツをはじめとする他の投資銀行はアップルを支持しており、RBCキャピタル・マーケッツは今週初めに目標株価を150ドルと据え置いた。アナリストのアミット・ダリヤナニ氏は、9月に大ヒット商品となる「iPhone 6s」が発売され、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップルにとって秋の大セールシーズンの幕開けとなると予想している。