元アップル弁護士がインサイダー取引で正式に起訴

元アップル弁護士がインサイダー取引で正式に起訴

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ジーン・レヴォフ|出典:ブルームバーグ

元アップル社弁護士で、コーポレート・セクレタリーおよび企業法務のシニア・ディレクターとして同社のインサイダー取引ポリシーを監督していたジーン・レヴォフ氏が木曜日、インサイダー取引の罪で起訴され、最高で懲役120年の刑に直面している。

ニュージャージー州連邦検事局は、レヴォフ氏が5年間にわたるインサイダー取引計画を立案し実行した罪で起訴されると発表した。

レヴォフ氏はアップルの情報開示委員会の委員兼共同委員長として、公表前に同社の財務状況にアクセスし、その情報を使って一連の有利な株式取引を通じて不当利得を得ようとした。

アップルの重要な非公開情報を知る人物は株式の売買を禁じられる「ブラックアウト期間」に縛られていたにもかかわらず、レヴォフ氏は会社のガイドラインを「繰り返し」無視し、未公開情報に基づいて取引を行っていた。例えば、アップルが好調な業績を発表するとレヴォフ氏は大量のアップル株を購入し、その後、業績が公表されると利益確定のために株式を売却していた。同様に、アップルがウォール街の予想を下回ったり、弱い四半期決算を発表したりすると、市場が反応する前に保有株を売却していた。

「カンパニー1とその株主を騙すこの計画により、レボフは特定の取引で約22万7000ドルの利益を上げ、他の取引で約37万7000ドルの損失を回避することができた」と発表文には記されている。

皮肉なことに、レヴォフ氏はアップルのより広範な取引方針の一環としてブラックアウト期間の施行を担当しており、他者に制限を通知した後で違法な取引を行うこともあった。

レヴォフは証券詐欺6件と通信詐欺6件の罪で起訴され、それぞれ最高20年の懲役刑が科せられる。さらに、証券詐欺には500万ドルの罰金が科せられ、通信詐欺には25万ドル、または犯罪行為によって得られた利益もしくは損失の2倍の罰金が科せられると、発表で述べられている。

CNBCは本日早朝、起訴状について報道した。

2008年にAppleに入社したベテランのレヴォフ氏は、2月に米国証券取引委員会(SEC)からインサイダー取引の容疑で正式に起訴された。同月、50万ドルの保釈金を支払って保釈されていた。SECは当時、レヴォフ氏が2011年と2012年に3回、さらに2015年から2018年の間にも3回、取引規則に違反したと発表していた。

アップルは2018年に不注意な行為を知らされた後、レヴォフ氏に休暇を強制し、最終的には解雇した。

「昨年夏に当局から連絡を受けた後、外部の法律専門家の協力を得て徹底的な調査を実施しました」と、アップルは2月にAppleInsiderへの声明で述べた。「その結果、解雇に至りました。」