ケイティ・マーサル
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ガートナーの最新データによると、アップルはVistaの台頭によるWindows PCの売上急増に対し、Macメーカーとして確固たる地位を築いていることが示され、これに異論を唱える余地はほとんどなかった。2007年第1四半期のMac出荷台数は約30%増加した。
他のコンピュータメーカーの売上高は第4四半期の業績とほぼ同水準に減少し、東芝は5.4%増でアップルを僅差で抑えて4位、ゲートウェイは7.7%増で3位となった。Windows PCの出荷台数で最も意外な変化は、首位のデルと僅差のライバルであるHPとの差が縮まったことだ。HPのVistaでの成功が、苦戦するライバルのHPを奪ったのだ。
Appleの新たな成功が市場シェア拡大につながると期待する人々の期待を削ぐ可能性はあるものの、この統計は、カリフォルニア州を拠点とするシステムビルダーであるAppleがVistaの発売前後の苦境を乗り越えてきたというモルガン・スタンレーの見解を裏付けるものとなった。レポートによると、Macの出荷台数は米国だけで前年比30%増の74万1000台と堅調に推移し、同社にとってのバッファーとなった。
アップルにとってさらに好都合だったのは、PC出荷数の急増は、国内外ともに一時的な上昇に過ぎず、より大きなトレンドの始まりではないかもしれないというニュースだった。
「マイクロソフトが1月にVistaを正式に一般消費者向けに発売したことは、四半期ベースでは世界全体の出荷需要に非常に限定的な影響を与えた」とガートナーは述べている。「月次ベースでは、成熟地域では発売後に需要が急増した。Vistaの採用は主に、成熟地域の一般消費者と中小企業セグメントに集中した。」
それでも、チャートは、主に米国主導のアップルがコンピューター販売の上位に食い込むのがいかに難しいかを示している。東南アジアの有力企業であるエイサー、レノボ、東芝が3位から5位を占めたため、アップルはまたしてもシステムベンダーのトップ5から漏れてしまった。
研究者によると、これは意外な勢力図の変化によるものかもしれない。米国市場は売上高において東南アジア市場を上回ったものの、第1四半期の勢力図の変化により、アジア地域が優位に立った。これらの地域では、国内メーカーが米国メーカーよりも優位に立つことが多い。
「アジア太平洋地域は米国のPC市場を上回り、出荷台数で初めて第2位となった」とガートナーは注意深く指摘した。