アンドリュー・オール
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開発者には新しい分析ツールがある
Apple は、App Store のアプリ分析機能を使用する開発者向けに、同業グループのベンチマークを追加し、類似アプリとパフォーマンスを比較できるようにしました。
開発者は、App Store内の類似アプリと比較することで、自社アプリのパフォーマンスを客観的に評価できます。アプリはApp Storeのカテゴリー、ビジネスモデル、ダウンロード数に基づいてグループ分けされているため、関連性のある比較が可能です。
ピアグループベンチマークに基づいて行動することで、開発者はコンバージョン率、1日目、7日目、28日目のリテンション率、クラッシュ率、有料ユーザーあたりの平均収益など、いくつかの重要な指標でパフォーマンス結果を比較できます。これらの指標は標準的なアプリ指標と同様に定義され、週単位で表示されます。
ピアグループベンチマークは、差分プライバシー技術を用いて、個々のアプリのパフォーマンスを非公開にしながら、関連性が高く実用的な洞察を提供します。Appleのヘルプページでは、指標の表示方法について説明しています。
例えば、App Analyticsダッシュボードには、選択した日付範囲の統計情報と、前回の同時期との推定パーセンテージ差異が表示されます。このダッシュボードは、App Store Connectツール内にあり、ユーザーのアプリ獲得、使用状況、収益化データを確認することができます。これにより、開発者はコンバージョン率の向上、プロダクトページの最適化テストの設定、カスタムプロダクトページの作成、アプリとプロダクトの使用状況のローカライズなどが可能になります。
Apple の開発者は、新しいベンチマーク分析がユーザー エクスペリエンスの向上とビジネスの成長に役立つため、満足しています。
「AppleがPeer Group Benchmark機能を導入してくれたことを大変嬉しく思います。この機能は、アプリの強化に役立つ貴重な知見を得るのに役立つでしょう。まだ製品開発の初期段階にあるため、この機能を活用できれば、顧客維持と収益成長に向けた明確かつ達成可能な目標を設定できるようになります」と、Billsyの共同創業者であるスムリティ・シャルマ氏とサウラブ・バンブリー氏は述べた。「2人という小規模な開発者チームにとって、この機能は製品と市場の適合性を見出すプロセスを加速させるでしょう。」
また、アプリ「Posture Pal」と「Soosee」の創設者であり、Good SnoozeのJordi Bruin氏も、自身の考えを述べています。「新しいベンチマークと改善された分析機能により、アプリのユーザーエクスペリエンスを向上させながら、明確な目標を設定できるようになります。」