ウィリアム・ギャラガー
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英国の競争・市場庁は、スマートフォン市場におけるアップルとグーグルの優位性に関する調査を終了したが、今後さらに3つの調査を開始すると発表した。
競争・市場庁(CMA)は、AppleとGoogleによるスマートフォン市場における「強固な支配」について既に調査を行っており、Appleは予備報告書に異議を唱えていた。今回、最終報告書が正式に公表され、規制当局は更なる調査を計画している。
CMAの要約説明には、「モバイルエコシステム(OS、アプリストア、ウェブブラウザなど)に関するCMAの調査では、AppleとGoogleの二大独占状態により、両社がこれらの主要なゲートウェイを支配しているという結論に至りました」と記されている。「競争を促進し、両社のサービスに依存する何百万もの企業や人々を守るために、多くの潜在的な介入策が存在します。」
「CMAは現在、多くの問題の一部に取り組むために的を絞った行動を取っている」と報告書は続ける。「そして、新しい競争促進デジタル体制は、これらのような主要なデジタル市場を監督するための追加的な権限を持つことになるだろう。」
要約では、「市場権限の活用に加え、特定した懸念事項に対処するため、可能な限り競争法権限も引き続き活用していく」としている。
CMAは、「即座に的を絞った行動を取れる場所」を検討したとして、以下の項目を含むさらに3件の調査を発表した。
- モバイルブラウジングにおけるAppleとGoogleの優位性
- Appleがクラウドゲームの出現を阻止しているという疑惑
- Google Playストアのアクセスとアプリ内決済に関するルール
「人々の携帯電話の使い方に関して言えば、AppleとGoogleが全てを握っている」と、CMAの最高経営責任者(CEO)であるアンドレア・コシェリ氏は声明で述べた。「両社のサービスや製品はどれも優れているが、モバイルエコシステムへの強固な支配力によって競合他社を締め出し、英国のテクノロジー業界を抑制し、選択肢を狭めている」
概要説明で言及されている追加権限と「新しい競争促進デジタル体制」については説明されていないが、英国のデジタル市場ユニット(DMU)を指している可能性が高い。
2020年に発表され、2021年に60人のスタッフで発足したこの組織は、CMAの管轄下にありながら、依然として規制権限や権限を一切持たない。