マイク・ピーターソン
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クレジット: ウィキメディアコモンズ
Spotify、Match Group、Tinderの代表者は水曜日の上院公聴会でAppleに対して証言し、クパチーノの同社を反競争的行為で非難した。
米国上院司法委員会の競争政策・反トラスト・消費者権利小委員会は水曜日、App StoreやGoogle Playといったアプリマーケットプレイスに焦点を当てた公聴会を開催した。この公聴会では、Appleによる市場支配力の濫用を訴える複数の企業から証人が召喚された。
Spotifyの最高法務責任者、オラシオ・グティエレス氏は「アップルはApp Storeのゲートキーパーとしての優位な立場を悪用し、競争から自らを守り、Spotifyのようなライバルサービスに不利益を与えている」と述べた。
グティエレス氏はさらに、iPhoneの成功の秘訣はサードパーティの開発者だと述べ、Appleには「App Storeのポリシーを利用してSpotifyに不利益をもたらし、Apple Musicに利益をもたらす」長い歴史があると付け加えた。
マッチ社の法務担当者ジャレッド・サイン氏は、ユーザーの安全性を高めることを目的とした機能を含むTinderのアプリアップデートをApple社が拒否したとされる経緯を語った。
サイン氏がアップルの幹部に連絡を取ったところ、その幹部は「当社の事業運営とユーザーの安全確保に関する評価に同意しなかった」という。サイン氏はさらに、その幹部はマッチ・グループが「アップルがマッチの収益の全てを奪っていないことを喜ぶべきだ」と彼に言ったと付け加えた。
Tile社のキルステン・ダルー氏は、Appleの「Find My」ネットワークと最近発表されたAirTagsを批判した。彼女はこれらのシステムを、Appleが「市場に参入し」「市場を乗っ取ろうとする」試みだと批判した。また、ダルー氏はApple純正アクセサリの「魔法のようなオンボーディングフロー」を、同社の反競争的行為の証拠として挙げた。
アップルの最高コンプライアンス責任者であるカイル・アンダーアー氏も公聴会で証言し、App Storeがソフトウェア流通に革命をもたらしたと述べた。
同氏はまた、App Storeの手数料はソフトウェア配布の従来の料金よりもはるかに低く、その厳しい管理はユーザーの品質、セキュリティ、プライバシーの確保を目的としているというAppleの立場を改めて強調した。
反トラスト小委員会の委員長を務めるエイミー・クロブシャー上院議員(民主党、ミネソタ州選出)は、AppleとGoogleを、サードパーティ製アプリをiPhoneやAndroidユーザーに実際に配布できるかどうかを決定する権限を持つゲートキーパーに例えた。そして、AppleとGoogleが競合するソフトウェア製品も製造している場合、それが問題になると述べた。
「資本主義とは競争のことだ。新製品が登場し、新たな競争相手が出現する。2つの企業がそれぞれ異なる分野で優位に立っている現状では、そうした状況は起こっていないように私には思える」とクロブシャー氏は述べた。
Appleが独占禁止法上の懸念で注目を集めるのは今回が初めてではない。AppleのCEO、ティム・クック氏は2020年、テクノロジー企業に関する広範な調査の一環として、米国下院の独占禁止委員会で証言した。この調査では、Appleをはじめとする巨大テクノロジー企業がそれぞれの市場において独占力を有しているという結論が出された。