ウェズリー・ヒリアード
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Apple Vision Proが企業で大きな話題に
Appleの決算報告の電話会議で、Apple CEOのティム・クック氏は、フォーチュン100社の半数がApple Vision Proユニットを購入したと発表しました。
Apple Vision ProはApple初の空間コンピューターであり、製品ラインナップの中で物議を醸す製品となっている。2024年2月に発売されたが、販売状況についてはほとんど明らかにされていない。
Appleの決算報告にはApple Vision Proに関する項目は記載されていないが、CEOのティム・クック氏は第2四半期の決算説明会で興味深い情報を披露した。クック氏によると、Apple Vision Proはフォーチュン100企業の半数が購入しているという。
エンタープライズ市場は、現在は販売終了となったMicrosoft Hololensなどの競合ヘッドセットのターゲットとなってきました。Apple Vision Proは、専門家からは単なる誇張された開発ツールとして軽視されるだろうと予想されていましたが、少なくともエンタープライズ市場への浸透は見られるようです。
電話会議の後半で、CFOのルカ・マエストリ氏は、Apple Vision Proのエンタープライズ分野での活用例をいくつか明らかにしました。KLM航空の航空機エンジン設計、ポルシェのチームコラボレーション、ロウズのキッチンデザインなどがその例です。
また、このプラットフォーム向けの空間コンピューティングアプリの開発にも活用されています。グッチなどの企業がVision Proの機能を活用したアプリを既に開発しています。
決算説明会の最後に、あるアナリストがApple Vision Proと企業での利用について最後の質問をこっそりと投げかけました。クック氏は、Apple Vision Proの企業での利用パターンがMacと似ていることに感銘を受けました。つまり、あらゆる用途で利用されているということです。
「企業では、フィールドサービスからトレーニング、手術前の医師の準備、高度な画像処理、コントロールセンターなど、実に様々な用途で活用されています。つまり、非常に多くの業種に利用されているということです」とクック氏は述べた。「私たちは、このエコシステムを成長させ、より多くのアプリとより多くの企業の参加を得ることに重点を置いています。先日開催したイベントでは、会場の熱気は言葉では言い表せないほどでした。」
3,500ドルの顔認識コンピュータは万人向けではないものの、ライフサイクルの早い段階でニッチな市場を開拓しました。Apple Vision Proについては、6月のWWDCでAppleがvisionOS 2.0を発表する際に、さらに詳しい情報が聞けるでしょう。