ロジャー・フィンガス
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Appleは、拡張現実計画をさらに進めるため、iPhone Xで初めて導入された前面のTrueDepthシステムに加え、2019年のiPhone向けに背面の3Dセンサーを開発していると報じられている。
背面に搭載されたこのシステム(現在評価中)は、TrueDepthのように点のグリッドを投影して歪みを測定するのではなく、レーザーが物体に反射するまでの時間を計算する飛行時間法を採用していると、情報筋はブルームバーグに語った。テストはまだ初期段階であるため、この技術が完成版のスマートフォンに搭載されるかどうかは不明だ。
それでも、Appleは潜在的なサプライヤーと交渉中と言われている。すでにToFセンサーを製造している企業としては、ソニー、インフィニオン、パナソニック、STマイクロエレクトロニクスなどが挙げられる。
基本的なレベルでは、背面センサーはARKitベースのアプリの精度を向上させる可能性があります。ARKitは垂直面や奥行きの認識が苦手で、仮想物体と現実世界の物体の相互作用が困難です。Appleはこの技術を、より正確なフォーカス、トラッキング、エフェクトを実現する、より高画質の写真や動画の制作にも活用する可能性があります。
これは、同社が噂しているARヘッドセットの基礎を築くものとなる可能性もあります。実際、最近の報道によると、Appleは2019年までに必要な技術を準備し、翌年にヘッドセットを出荷したいと考えているようです。
このデバイスは独自のディスプレイとプロセッサを搭載し、社内で「rOS」という愛称で呼ばれる独自のプラットフォームを実行すると予想されています。ユーザーがどのように操作するかはまだ不明ですが、Appleは現在、タッチパネル、Siriの音声コマンド、ヘッドジェスチャーを組み合わせたものを検討していると言われています。
ブルームバーグが火曜日に報じたこの主張は、KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が2週間前にAppleが2018年モデルのiPhone XにTrueDepth 3Dカメラを搭載しないだろうと発言した噂を裏付けるものだ。クオ氏は、Appleが高度な3Dセンサー搭載リアカメラの発売を1年延期し、生産能力の向上とコスト削減の機会を与えると予想している。